カミーノの迷い方

食べるの大好き人間のカミーノ巡礼、栄養学、食に関する本、ゼロウェイストなど

カミーノ日記5日目(Puente La Reina→Estella 22km)

7月30日

 6時半に出発。お祭りはまだ続いてる。スペイン人は元気だな〜街の外れには、今から帰る若者を沢山乗せたバスが待機中、川の側には若者が寝てる。それを見ながら私は次の街へ。今日最初にあったのは、陽気な韓国人ギャルR。彼女は音楽をノリノリで聴いてたけど、私の顔を見るとにっこにこの笑顔で久石譲の音楽の話を始めた。私ももちろん大好きなので、たくさん話した。あと、君の名はの話もした。突然、日本語上手な友達がいるから話して!って電話し始めて、彼女の友達とテレビ電話したけど、本当に日本語が上手だった〜。

 小さな街でパンとレバーパテ購入。

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Pamplomaのお祭りファッションのパッケージ♩

 道端に机を出して売ってる人から、桃を買ったら、緑色の、青梅みたいなの一つをおまけでくれた。へーと思って食べたら、めちゃくちゃ美味しい!何これ!もっと食べたいけど戻るの遠い...っ思いながら歩いてたら、食べてる女性を発見。それ、めちゃくちゃ美味しいよね!って話しかけたら、沢山買ったみたいでちょっとくれたから、大事に食べた。彼女はフィンランド人で、笑顔がチャーミングで、ワンピースで歩いてた。さすがフィンランド人お洒落。一緒に日陰の壁にほっぺたつけて、冷たいね〜って涼んだりした。

 Cafeで瓶入りのチョコドリンクを飲んだ。

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よくある自販機と思ったら...

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1€でチョリソーが♩塩分補給にちょうど良い♩

 チョリソーとパンで、トンネルの中で一人ランチ。

 14時半ごろ宿に到着。シャワーが男女共用なのは、別にいいけど(勿論別の方がいい)、シャワーカーテンなのは困る...一回シャワーカーテンめくられた。女性で良かったけど。洗濯しようとしたら石鹸忘れて、スロバキア人の男性に石鹸借りた。彼はもう2ヶ月歩いてるんだって。色んな人が居るなあ。洗濯中は、富良野で半年スキーコーチしてたスコットランド人の女の子と話した。

 初日一緒だったドイツ人パパが隣に座って、お互いに日記をつける。カミーノ中、日記をつける時間は、静かで、みんな話さないけど繋がってて好きな時間。次回は、ドイツ語で日記を書いて、彼に見てもらう約束をした。

 カルロスと、Yと、二人が今日一緒に歩いたアメリカ人女性サラと町をぷらぷら。サラはなんとポートランド出身!私がアメリカで一番行きたい街。いつか絶対行く。

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町の中心にある広場のバルでご飯

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ピメントと生ハムサンド。

 

 

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小さな町なのにアニメショップがあった。

 3軒目か4軒目?に行ったバーで、何故かジントニックを頼んだら、大正解⭐︎めちゃくちゃ丁寧に作ってくれて美しかった。普段ジントニック飲まないし、スペインでは毎日ワインなのになんでこの時ジントニックにしたのか謎。私の、食べ物飲み物への嗅覚は時々凄く良い。お酒を飲みながら、踊って、テーブルサッカーして、楽しい夜だけど門限が近いので、アルベルゲに走る!

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可愛いマツコみたいなお姉さんが作るジントニック(薔薇入り)美味しかった。

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バーのトイレにあったタンガ自販機。

 無事に中に入って、庭でおしゃべり。韓国人の、映画の勉強中の大学生とちょっとおしゃべり。カルロスとYとサラと私は超ご機嫌で、歌って踊った笑った。ちょっと寒いね〜床の方があったかい!ってなって4人で寝転んで星を見た。振り返って気づいたけど、この町の名前はカスティージャ語で星で、星の伝説の町だった。いい夜。
 
巡礼宿(ムニンシパル) 6€ ★★ wifi有り  キッチン広い  庭あり  シャワー×

カミーノ日記4日目(Pamplona→Puente la Reina 24km)

7月29日

 朝の支度をしていたら、料理大好き、孤独のグルメ大好き韓国人の女の子Cに、朝食に韓国ラーメン作るけど一緒に食べないか誘われたので一緒に食べる。めちゃくちゃ美味しい。スペイン料理最高!って思ってたけど、やっぱり、時々アジアの食べ物を食べるとホッとする。その後一人で出発し、綺麗な高い場所に出て、仙人みたいなお爺さんに、道はここじゃないと言われ、迷っていることに気づく。元の道に戻って、通りすがりの人にカミーノサインを聞いて、正しい道へ。大きな街はカミーノサインを見つけるのが難しい。カフェにいるYとCを見つけたので合流し、ちょっと一緒に歩く。

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可愛い看板だらけで、なかなか街から出れない。

 街を抜けると大きな公園があって、お爺さんと犬が散歩してるのを見ていたら、犬が、上手に首輪を抜けて私の方に走ってきたので、キャッチ。お爺さんと四苦八苦しながら首輪をはめる。犬は散歩の気分じゃないのか、歩きたがらないのをお爺さんが頑張って散歩させてて可愛かった。

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オーストラリアで3ヶ月一緒に過ごしたチリと同じ犬種。懐かしい。

 街を抜けると、今日登る山が遠くに見えて、やる気が出る。

 

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今日は登り!

 

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本日の山。

 天気も良く、カミーノらしい道で歩くのが楽しい。

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Camino

  透明のカサカサの花の蕾や、草にびっしり付いたカタツムリを観察して、それについてスペイン人夫婦と話しながら歩く。初めて見た気がするけど、本当は気づかないだけで日本でも見れるのかもしれない。普段見逃しているものをゆっくりと見れるのがカミーノの魅力。

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風力発電と向日葵。

 向日葵畑を通って頂上に着くと、有名な巡礼者のモニュメントと、カフェと、風力発電があってテンション上がる。

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モニュメントとカップル。

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移動式カフェ。

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安定の美味しさ。

 同じタイミングで歩きだした、女の子みたいに可愛い顔のイタリア人男性と話しながら山を降りる。もう一人後ろから来たドイツ人も合流して、3人で進む。下りは砂利道で、登りよりも足にきて辛い。3人で話す話題は、政治と、青少年への性教育についてだった。何でこの話になったのかは思い出せない。覚えてるのは、ドイツ人が、「君たちイタリア人は本当に仲が悪いよね〜どうにかならないの?」って言ったこと。そのときは?って思ったけど、カミーノを通して意味が分かった。イタリア人の彼は、政治の話が好きで、日本について聞かれたけど上手く話せず、彼は安倍首相の名前言えたのに、私はイタリアの首相の名前が分からず申し訳なかった。日本の食べ物にも関心を持ってくれてたので、たこ焼きの話をした。あと、道端になってる実の、食べれるのと食べれないのを教えてもらった。カミーノ中は頻繁にこの時教わった実を食べた。
 ドイツ人男性は足にトラブルを抱えていて、頻繁に休む。で、何となく二人で彼を待って、追いついて来たら歩き出すって感じで歩いた。彼の今日のゴールに着いたので別れ、イタリア人男性は教会を見るために遠回りの道を行く様なので別れ、一人で歩き出す。めちゃくちゃ暑いし、きつい..原因は、人に合わせて歩いたから!自分のペースが大事だな。今日のゴール3km前の街Obanosへ入り、高級住宅街だなと思って歩いてると、レモネードの屋台が!代金はドーネーション(寄付)。家のガレージでティーンエイジャーの女の子が売ってて、中身はペットボトルのだったけど、美味しかった。

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スタンプ可愛かった。

 しばらく休憩した後に歩き出す。ここから宿までが本当に長くて、宿に着いたらへとへとで、先に着いてた韓国人の女の子たちに笑われた。

 シャワーと洗濯を済ませて、街へお出かけ。運良く今日はお祭りー♩昨日の街Pamplonaが牛追い祭りで有名だけど、近くの街でもちょこちょこあるみたい。街の人がみんな白い服に赤いスカーフでおめかしして、ワイン片手にノリノリで踊ってるところにお邪魔して、一緒に踊る♩シャキーラとか分かるのも結構かかる♩スペイン人は本当にお祭りが大好き!カメラを向けるとみんなポーズをとってくれる陽気なところ大好き。闘牛みたいなのと、牛を追いかけるのが終わると、朝まで音楽をかけて飲み明かすのがスペインのお祭り。

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40℃の中、飲んで踊る♩

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朝まで...

 巡礼宿(ムニンシパル) 5€ ★★ wifi確か無い 中心部からちょっと歩く 庭あり  

カミーノ日記3日目(Zubiri→Pamplona 21km)

7月28日

 6時45分出発。朝の空気が気持ちいい。昨日は良く見てなかったけど、町のシンボルの橋が良い感じ。今日の目的地は、ナバラ州の州都Pamplona!大きな街だから、バルがたくさん!それを楽しみにすいすい歩けそう。

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Zubiriはバスク語で「橋の村」の意味。

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今日は平坦な道。

 ほんとにここ?っていう様なススキだらけの道、工場の裏、森の中を歩く。

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 森をぬけると、カフェに到着。陽気な韓国人ギャルに話しかけられて、突然二人でセルフィー。カルロスに会ったので一緒にご飯。定番のトルティーヤとカフェコンレチェ。川沿いのカフェは猫と鶏が自由に歩き回ってて、大きな無花果の木があってとてもリラックスできた。一緒の席になったバロセロナ出身の女性に、以前バロセロナで買って食べた無花果をチョコでコーティングしたお菓子の話したら、彼女の大好物らしく、しばらく無花果の話をした。

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スタンプの柄が、写真真ん中の像で可愛かった。

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食べたいけどまだ早いみたい。

 再び歩き始める。リュックに鍋をくくりつけたギリシャ人の男性と話す。ちょっと重いけど、外で料理をして食べるのも美味しいだろうなあ。公園で休憩をとったあと、かなりの登り坂があった。今日は平坦な道だと油断してた分きつかった〜。

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名所でも何でもないお花畑に心が落ち着く。

 Pamplona手前の街に到着。とにかく暑くて、無性にポテトチップスが食べたい気分なので休憩を取ることにする。日差しがとにかく強くて、人が出歩いてなくて、映画の中にいるみたい。

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 ナッツを買って、どこで食べようかな〜って考えてたら、韓国人の女の子が、こっちで食べよーって大声で誘ってくれて、隣に座った。韓国人の子たちはみんな明るくて、親切で、フレンドリー。彼女はお母さんとカミーノ中っていうのもあって、バスも使って行くみたい。ふと、もう会えないかもなって思って、寂しくなる。

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 この休憩の後歩き始めると、もうPamplonaに近くて、町が繋がってる感じ。って思ってからが、とにかく長い。シエスタが始まる町を通りすぎて、団地を通りすぎて、ひたすら歩く。長すぎて思わず久々に会ったペレグリーノに愚痴る。やけになって、トトロの散歩を大声で歌いながら歩くと、丁度いいところで綺麗な石橋があって、ちょっと休憩。その後ちょっとだけ迷ったけど、何とか街に入って、ムニンシパルへ到着!大きくて、Wifiあって、天井が教会そのまんまでテンションがあがる。ベットの下は今日話したギリシャ人男性。隣のベッドは素敵な雰囲気の女性とイケメン男性のペア。

 シャワー、洗濯を済ませて、17時過ぎからバルへ繰り出す。5、6件はしごしたけど、最初の店が一番美味しかったかな。最後の店では、お腹パンパンなのに、食べたくて無理矢理つめ混んで、カルロスと韓国人の女の子Y(カミーノで一番一緒に時間を過ごした大好きな友達)にまだ食べるの?って驚かれた。

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BarGauchoにて。とにかく全て美味しかった。ピンチョス並べてあって注文もしやすかった。

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La Urbanaにて。この日ピンチョスが€1だった。クラブみたいなカジュアルバー。

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ムール貝のファーストフード店みたいな感じ。みんなパタタスブラバスも食べてた。

 

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床に捨てるタイプのお店は楽しくて好き。

 どんなに楽しくても、門限があるのがアルベルゲ宿泊のルールなので戻り、庭でちょっとおしゃべり。中国人カップル、中国人女性とフィンランド人男性の夫婦と話す。彼らは、何とカミーノで出会って結婚したんだって!素敵。彼女はフランス、シンガポール留学経験もあって語学が堪能で、今はフィンランドで旅行の仕事をしてるとの事で、物知りだし、いつ見かけてもさくさく歩いてる(凄く細いのに!)。眠たくなってきたところで就寝。


巡礼宿(ムニンシパル) 8€ ★★★ wifi有り 立地がいい キッチン広い 庭あり 

 



 




カミーノ日記2日目(Roncesvalles→Zubiri 21km)

7月27日

 6時45分出発。ぐっすり寝て、体調復活。しばらく森の中を歩く。平坦だし、気持ちがいい。森を抜けたところにあるカフェで朝食。ドイツ人親子と会う。

 

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 生ハムサンドとカフェコンレチェを注文。生ハムはもちろん美味しいけど、何か別のトロッとしたものも美味しい。開いてみるとピーマンみたいな...でも苦くなくて、ピクルスみたいに酸っぱくもなくて美味しい。あとから調べて、バスク地方名物のピメントだと知った。

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生ハムピメントサンド!

 小さなスーパーでフランスパン等買い物。知らない土地のスーパーはワクワクする。

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レジの周りにフランスパンがたくさん。

 

 

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多分この地方限定?の飴。普通に美味しかった。


 歩いてるとたくさんのバスク文字、バスク様式の家があって可愛い。Saint-Jean-Pied-Portと見た目一緒だけど、ちょっと違う様な...何が違うかは分からない。

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Saint-Jeanは窓が赤が多くて、ここは緑と茶が多い様な...気がしたけど自信はない。

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石に彫っても可愛いバスク文字。

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Aが一番可愛いけど、Rも結構可愛い。

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ここにしなくても...と思いながら橋を渡る。

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たくさんの牛と一緒に歩く。


 目があった中国人カップルとちょっと話す。

 素敵な川でみんな休憩してたので、私も休憩。さっき買ったパンとレバーパテを食べる。持ってきたナイフ、スプーンが早速役に立って嬉しい。

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 カフェで naranja(オレンジジュース)を飲む。どこにでもあって美味しいのでたまに飲んでたけど、本当はシーズンじゃないらしい。カフェで、昨日水をくれたベルギー人男性と会って、話した。彼はNikonの大きなカメラでいつも写真を撮っている。

 てくてく歩いてると、みんなが通り過ぎる、小さな川の前で一人座ってサンドイッチを作ってる男性がいた。「食べる?」と聞かれたので、お言葉に甘えて、隣に座った。座ってみると、なんでここに座っているのか分かる綺麗な景色だった。サンドイッチはトマトとチーズ、ハムで美味しい。彼は漫画好きなベルギー人で母国語はドイツ語との事なので、ちょっとドイツ語交えて話しをする。食べ終わって一緒に歩き始める。漫画や食べ物の話をしながらしばらく歩いてたけど、日陰が無い登り道に差し掛かったので、先に行ってもらう。5分ほど登ると彼が戻ってきて、道が無いから戻ろうと言う。まさか2日目で迷うなんで...しかも炎天下の、登り坂だったのでショック。15分ほど、どこで道を間違えたか話しながらきた道を戻っていると、地元のおばあさんが、こっちだよと道を教えてくれて、なんとか合流。一息つこうとしたら、ベルギー人の彼は先に行ってしまい、ちょっと寂しい。

 正午を超えてどんどん暑くなってきて、手持ちの水が無くなって、めちゃくちゃ息があがる。ゼーゼー言いながら登っていると、目の前を歩いてた男性が、「Are you OK ?」と聞いてきた。全然OKじゃなかったので、正直に、お願いして水をもらう。彼はバロセロナで教師をしているスペイン人カルロスで、一緒に歩いてたのはキュートなイタリア人パウロ。3人でたくさん話をしながら歩く。スペイン語とイタリア語はとても似ていて、お互い大体分かることを初めて知った。イタリア語の語尾にsをつけて話せばなんとかなるって言ってた(Grazie→Graciasみたいな感じかな)。

 彼が、「水飲もうかな〜あ、あげたからもう無いんだった」って言って、笑って歩いてたけど、どんどん暑くなってきて、笑えなくなってきた。もう限界って時にカフェが見えて、Eden だ!って言いながらみんなで水を飲んだ。

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天国かと思った。

   カルロス、パウロと午前中に歩いてたらしい韓国人のヨハンも来て更にまったり。なかなか立ち上がれない。残り4kmが遠いなあ。なんとか気持ちを奮い立たせて、4人で歩く。とにかく暑かったから、Zubiriに到着したときはみんなでハイタッチ。

  今日のアルベルゲはキッチンがあるので、イタリア人パウロがパスタを作ってくれることに。韓国人の女の子2人も合流して、みんなで買い物して、バーでちょっとつまんで、トマトパスタ作って、庭で食べた。同じアルベルゲの人みんなと適当に座って適当にワインを飲んで話した。イスラエルの女の子2人が、韓国人に、北朝鮮のことを聞いてた。「いっっつも政治について聞かれるから、たまには聞きたいんだけど!」って言ってたのが印象的。

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この日覚えたスペイン語。Patatas Bravasパタタスブラバス(ポテト料理の名前)!


巡礼宿(ムニンシパル) 8€ ★★ シャワー、ベッドは微妙だけどキッチンと庭がある。  










カミーノ日記1日目(Saint-Jean-Pied-Port→Roncesvalles 27km)

7月26日

 6時半から朝ごはん。素敵な宿で、素敵な人たちと食べる朝ごはんはやっぱり美味しい。食べたらいよいよ今日からカミーノスタート!フランス人の道は初日が一番きつい、ピレネー山脈越え。ちょっと不安なので、同じ宿の人が出発するのを見計らって、一緒に行く。

 宿の前のメインストリートを西にまっすぐ歩いてく。1日過ごしただけだけど、素敵な街だったなぁ。

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またね。

 

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この先何百個と見るカミーノサインを初めて発見。


 いきなり凄い上り坂できつい。この先ずっとこれかと思って無理かもと一瞬思う。一緒の宿に泊まってたスペイン人の彼が私にペースを合わせて登ってくれる。急な坂道が終わって緩い坂になると、景色が綺麗で(トウモロコシ畑とか)歩くのが気持ち良くなって来た。歩いて、きつくて、止まって水飲んで、景色が綺麗だと思うのの繰り返し。カミーノは〝毎日死んで毎日生き返る旅〟って聞いたけど、毎日というか10mごとに死んで生き返る気がする。まだ5kmくらいしか歩いてないのに水が無くなって、ベルギー人の男性が水をくれた。

 Orissonの山小屋に着いたらお腹がペコペコだったので昼食。出し忘れてたポストカードを山小屋内のポストに投函。隣の席のバスクの帽子を被ったお爺さんとちょっと話す。

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トルティーヤ、ハムサンド、かフェコンレチェ€11

 ペースを合わせてくれるスペイン人の彼に申し訳無いので別れを告げて、一人で歩く。どんどん視界が広くなっていって、ピレネーの雄大な景色にたくさんの馬、羊、牛がいた。

 動物がたくさんいると糞もたくさんあって、最初は全部避けてたけど、段々、新しいやつじゃなければいいやという気になる。

 色んな人と話しては別れ、話しては別れ...一度しか会わなかった人もいれば、何度も何度も会う人もいた。同じ宿だったベルギー人の少年と祖父には何度も何度もあって、少年は特に話しはしないけど、会うたびにコーラ、シリアルバー、ドライフルーツ等を無言でくれた。天使の様な少年に感謝しながら、軽量化ばかり考えて、人にあげれる様なものを持ってない自分を省みた。私はいつも、人にあげるよりもらう方が多い気がする。いつもすごく性格の良い人に囲まれているので甘えてしまうけど、もっと人の為にできることを考える。

 自然もいいけど、カフェが見えると自然と心が弾む。先ほど買ったハムサンドを頬張る。塩分を欲してたのもあって、めちゃくちゃ美味しかった。

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フランス側最後のカフェ

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日本語もあった!

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中に生ハムがぎっしり。

 ずーっと歩いてると、人の姿が見えなくなって前後1kmは人が居ないなって時がある。ちょっとだけ、道間違えた?って思いながらも進む。その時間が長く続いて、世界に、自分と馬、羊、鳥しかいない様な気がしてくる。その時に、突然、全部自分で決めていいんだと分かった。全てのものごとには、正しい、美しい側面があって、何が正しいのか、何が美しいのかは全部自分で決めれるんだなって納得した。その後人と合流して一安心。

 

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色んな景色が楽しめたピレネー山脈越え

 16時前にRoncesvallesに到着!思わず隣のアイルランド人女性と肩を組んで写真を撮る(1分前に会った)。

 巡礼宿は大きくて綺麗(€12)。ベッドは200以上あって、シャワーもたくさんある。お湯を体に浴びた瞬間、Ahhhhhhhhって声が隣からして、共感した。上のベッドのイタリア人男性(ベルリンに住んでたことあり。ベッドの上下代わってくれたいい人)に洗濯場の場所を聞くと、彼も知らない、一緒に探しに行こう!となった。地下にあった洗濯場は広くてお湯の出も良くて◎機械で絞るサービスもあった。

 洗濯が終わると、疲労が一気にきて、ベッドで睡眠。体が寒くて仕方無い...20時くらいに起きて、夜ご飯の予約をしてないことに気づいたけど既に遅かった(18時まで)。向かいのベッドの父娘がドイツ語なのに気づいて、話しかけた。優しいお父さんと、超美人な娘さん。私とお父さんの靴下が一緒だったりでなんとなく仲良くなった。二人は宿の夕食に行き、私は寝ようと思ったけど寒くて寝れないので、外にご飯を食べに行く。

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Casa Sabina にて。チキンプレートとワイン€10

 チキンは皮が無いし(スペインのチキンは皮無しの方が多い)、食べた後にここは鱒と生ハムの料理が有名だと気づくし(このレストランにもあった)、一人だしでちょっと悲しい夜ご飯。朝一緒にスタートしたスペイン人が話しかけてくれて、明日一緒に朝ごはん食べてスタートしようと言ってくれた。

 宿に戻って明日の朝ごはんのことを聞いたら売り切れ〜ついてない。明日は彼より早く出ることに決めて就寝。

 ※巡礼宿の夕食にも鱒出たみたい。次回こそ!


巡礼宿(ムニンシパル) 12€ ★★★ タオルケット等借りれないので注意。

 

カミーノ日記(Saint-Jean-Pied-Port)

7月25日

 今日は一日Saint-Jean-Pied-Portでゆっくり。宿で朝食をとった後、ポストカードを購入して、カフェで手紙を書く。

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珍しい、バスク文字のポストカード。

 

 

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Hotel Itzalpea のカフェ。ミルクたっぷりで嬉しい。

 

 街をぷらぷら。思ったより大きな街で、色々買いたい欲求との戦い。バスク文字の看板がたくさんあって、一人で大興奮。

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美食でも有名なバスク地方。食材も美味しそう。

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可愛い靴と可愛い看板。

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可愛い看板No1。

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フランス語orバスク語どっち?

 

 お昼は通りがかりに目についたお店へ。イカのサラダとシードル。めちゃくちゃ美味しかったー!!!

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人生No1サラダ。これを食べにまたこの街に行くと思う。

 おじさんオススメの宿へ行く。みんなで食べる夜ご飯込みで€30。wifiは無し。

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宿と人の雰囲気すごくいい。

 食事の時間になると、みんなで食前酒を飲んだ(甘くて濃かった。名前忘れたー。)そして、一人づつ、自己紹介となぜカミーノに来たかを話す。映画みたい!夜ご飯はとっても素敵なアメリカ出身の宿のオーナー?が作った素敵な料理たち。彼女の人柄みたいに暖かくて、みんなで話しながら食べる料理は美味しかった。親切で素敵な人たちばかりだった。次回もこの宿に泊まりたい。

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人参と生姜のスープ。冷えた体に染みた。

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全て美味しかった。この後チーズのデザートもあった。

 

カミーノ日記(Toulouse→Saint-Jean-Pied-Port)

7月24日

 まずは観光案内所へ行く。すごく分かりやすく親切な案内所だった。朝ごはんにクロワッサンを食べ、街をぷらぷらしてると、洋服を買いたい気持ちが出て来た。ドイツでは全く出てこないので、さすがフランス。

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時々あった地図。可愛い。

 バスをメトロを乗り継いで、飛行機博物館aeroscopiaへ。メトロが休みの為バスなのもあって、時間かかる。目的の場所で降りたけど、迷う。大きな建物なので、見えるけど、行き方が分からない...やっと着いたけど、帰りの移動等考えるとゆっくり見る時間無かったので、また行きたいな。

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 17時に郊外のターミナルBalma-Gramontでblablacarのドライバーさんと待ち合わせなので、早めの夕食を済まして、バスで向かう。初めての場所で、バスで、間違いが許されない状況はドキドキする。

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Les 3 Brioches にて。注文してから焼いてくれて、チーズが濃くて美味しかった。

 無事にドライバーさんと会って、車に乗る。私の他に二人乗客がいたが、途中で降りて、最後はドライバーさんと二人になる。彼女は、Saint-Jean-Pied-Port出身、在住で旅行の帰り。バスク文化に興味があるので色々聞く。バスク語は単語をいくつか知ってるだけで話せないとのこと。窓の外は雨時々曇りだけど、なんだか素敵。バスク文字を見つけては興奮して、彼女に笑われた。

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初めてのバスク文字は、トラクターの看板。

 21時頃に到着。彼女の家は宿のすぐ近くで、伝統的な赤い窓のお家で可愛かった。彼女と別れ、宿を探してうろうろ。話しかけたおじさんが、自分が泊まってる宿がオススメだからそこに来いと言うものの、Booking.comで予約済みだったので宿へ。日にちを一日間違えて予約していたみたいだけど、問題なく宿泊できた。新しくて綺麗な宿だった。
 夜のうちに巡礼事務所に行き、手続き。受付のおじいさんが超親切に道を説明してくれた。日本人は今日は私一人で、やっぱり韓国人がとても多いみたい。

 宿のベッドの下はドイツ人男性で、Rittersports(ドイツのチョコ)の話をしたけどなかなか伝わらず、発音練習をした。明日は雨なので彼は安全のため一日ずらすとのこと。私も当初の予定では次の日の朝出発しようと思ってたけど、彼の助言もあってずらす事にした。Saint-Jean-Pied-Portの街を見たいし、道で会ったおじさんオススメの宿も気になるので丁度いい。