8月7日
6時半出発。韓国人ナースYと一緒に出発。広〜い原っぱの中に森があるような景色、曇り時々雨の中を二人で歩く。ふと、”リトル・フォレスト”(美しい自然の中での暮らしを描いた日本映画)みたいだなって思って、Yに話してみる。すると、「知ってるよ!大好き!二回見た!本当にリトル・フォレストみたいだね〜だって。」ふと映画の情景を思い出したときに、一緒にいる人と共感できるのってすごく幸せ。お隣とはいえ、国が違う人とだと尚更。彼女と話すのは本当に楽しい。韓国ではリトルフォレストは凄く人気があって、映画の中の料理を作ってインスタグラムに投稿するのが流行ったらしい。
大きな看板でみんな記念撮影してるので何か分からないけど一応撮影。
そこを過ぎると町が見えてきたのでカフェ探し。すぐに巡礼者でいっぱいのカフェを発見。なんだか魔女の宅急便のパン屋さんみたいで素敵!ミートパイとカフェコンレチェで一息ついてると、ハナ、いつもの韓国人+日本人大学生Tグループが来たので合流。彼らは、昨日私たちが避けた宿に泊まってたので話を聞くと、シャワーが冷たくて、ペレグリーノメニューも微妙だったそうな。ハナに、ね、良かったでしょ、って何回も言われた。
日本人Dさんとも再会し、みんなで歩く。羊の群れと遭遇。狭い同じ道を歩くから、右も左も前も後ろも羊。カミーノ中動物はよく見るけど、こんなに近く、沢山なのは初めてで、みんなでわいわい。
雨は止んで、段々晴れてくる。ちょうど丘を登りきって遠くまで景色が見渡せる時に、雲から太陽の光がさして、凄く綺麗だった。綺麗だねってみんなで何度も言いながら歩く。
休憩後、みんなで歩く。今日のお昼ごはんは、ブルゴスにあるアジアレストランWokと決めているので、みんなテンションが高い。日本人よりも、韓国人と中国人の方がアジア料理が恋しくなるんだな〜っていうのを、カミーノで感じた。
みんなが道なりに左に向かって歩く中、突然、日本人大学生Tと韓国人大学生Yが右の道に歩き出した。その道はすっごく急な上り道。みんな呆れ顔で左に進んで、私も左に50m位歩いたところで、Uターン。彼らの後を追って上り道へ。理由は、面白そうだったから。韓国人ナースYも笑いながら追ってきて、先に歩いてる2人も私たちを見て笑って、上り坂を登る。
上り坂を登ると...いい景色(当たり前だけど)‼︎道が無くて、誰も歩いてなくて、風が強くて、遠くまで見えて、気持ちいいーーー‼︎最高の気分‼︎正しい道を歩くみんなが上から見える。ひとりだと、別の道を歩こうって思わないから、こんな景色を見せてくれた友人に感謝。みんなテンション上がっててめちゃくちゃ楽しかった。「風をあつめて〜♫」って歌ったら、20歳の日本人大学生Tに伝わらなくてちょっとショック...そのまま正しい道にも遅れずに合流できた。たまには道を外れるのもいいかもね〜
ふと住宅街に入り、なんとなく違う道な気もしたけど、そのまま歩く。ハナが、色々言ってるけど、そのまま歩く。住宅街を抜けると、完全に違う道とういうか道がない原っぱに出たけど、なんとなくそのまま突き進む。人数が多いので強気になる。原っぱの時点で、ハナが、「みんな間違ってるてば‼︎私は引き返すわよ‼︎」って叫んでたけど、私たちは歩く。途中で金網があって、ここまで来て出れなくて引き返すのやだなって思ったけど、みんなでならそれも思い出だなって思って気楽に歩いた。ヨーロッパ周遊中の日本人男性Dさんと歌の話をしながら歩く。ちょっと年上のDさんとは、共通の曲がたくさんあった。
しばらくすると正しい道に出て、道で休憩してると10分後くらいにハナが来た。悔しそうな顔を見て、ちょっとふふんってなる意地悪な私。ベッドのこと根に持ってたのかも。(今思うと、ハナと会ったのはこの時が最後だなぁ。顔を思い出そうとすると、エジプト人タレントのフィフィが出てくる。エジプトとイスラエル近いし、間違ってないかも)。
そうこうするうちに、ブルゴスへ到着‼︎久々の都会はテンション上がる。アジアレストランWokへ直行。食べ放題のビュッフェ形式で、お寿司、春巻き、唐揚げと盛りだくさん。食材コーナーには立派な海老、烏賊等海産物があって、これをお皿に取ってシェフに調理してもらうこともできて、一人10€は安い〜‼︎デザートも充実してた(後でレオンのWokにも行ったけど、ブルゴスの方がデザート良かった)。エステージャで会った韓国人映画監督さん(有名?らしい)とその弟子の大学生にも会った。
宿に着いて7人分の手続きをすると、私たちで満室になった。今日の宿は150人入るから急いでなかったけど、16時くらいだと危険みたい。私たちの後から来て入れなかった人は、それから1時間以上宿決まらなかったから、都会は選択肢多い分、逆に要注意だなあ。
シャワー洗濯を済まして、一人で大聖堂を見にぷらぷら。このカテドラル(大聖堂)はフランス人の道にある8つのカテドラルの一つで、スペイン3大カテドラルの一つ。建物が大きくて、ユニークな形をしてる。中は見所たくさん。
見終わって正面をぷらぷらしてると18時の鐘がすごい大きさで鳴って、何故か映画のワンシーン見たいに思えてじーんとしてると、韓国人大学生Yと会ったので、二人でちょっとミサを見学して、みんなと合流してバルへ。
目についたバルで飲みながら情報収集し、近くの人気のバルへ向かう。
他の店も気になったので、ひとりで抜け出して2、3件うろうろ。一番人気ぽい店は大満員‼︎何かのお祭りって思うくらい凄い人。次回は絶対絶対行きたい(Cerveceria Moritoって名前)
老舗っぽいお店でひとりマッシュルームを食べて店に戻る。
店に戻ると、女の子3人は宿に帰ったり別の飲みに行ったりで、男の人3人で飲んでて、彼らと店を出ようかって話してたら、突然日本語で話しかけられた。その女性は日本(三鷹)生まれのスペイン人女性で、日本語ペラペラだった。彼女が言うには、22時からみんなでブルゴスの歌を歌うから、それを聴いていけとのこと。もちろんそうすることにした。22時になると照明が暗くなって、音楽がかかって、みんなで大合唱♫楽しかった〜。
彼女にお礼を言って、店を後にした。どうせ抜け出して別のバルに行ってたんだろ、どこが良かった?(私の食への貪欲さはみんな知ってる笑)って言われたので、老舗っぽいお店に4人で行って、ちょっとつまんで宿へ戻る。
宿に戻ると、ドイツ人の兄弟が、私と一緒にいた男性3人を待ってた。彼らの旅はここまでだから、お別れを言うために待ってたみたい。顔も可愛いけど性格も可愛いな〜私はこの兄弟とは3日前に会ったけど、3人と兄弟は1週間以上一緒だったみたいでちょっとしんみり。これがカミーノ。
ムニンシパル ★★ 5€ 立地良し 建物は新しくて綺麗 5階建くらいで、上り下り大変 共用スペース広い 部屋は大部屋