カミーノの迷い方

食べるの大好き人間のカミーノ巡礼、栄養学、食に関する本、ゼロウェイストなど

カミーノ26日目(Villafranca del Bierzo →O cebreiro 30.5km)

8月20日

 6時42分に出発。今日は登山の日。迷ったかな〜っと思いながら車道沿いの道を一人で歩いてたら、イタリア人男性に会って、二人で歩く。彼はアンドレアという名前で、一ヶ月ほどヨーローッパを周遊中で、カミーノはこの日が初日。大きくない体に、すごく大きなリュックを背負ってる。

 彼と会ったけどやっぱりまだ迷ってるかもって思いながら歩いてたら日本人大学生Tが歩いてるのを見つけて一安心。彼と一緒に歩いてるイタリア人はジューリオといって、ワンピースとか剣道の話をした。イタリア語で元気?は"コメスタイ?"って習う。

 最初のカフェで休憩。トルティーヤとカフェコンレチェで朝ごはん。カフェを出て歩き出すと、川がたくさんの道を歩く。最近よく顔を合わせる、素敵な笑顔のイタリア人モニカに会ったのでコメスタイ?と早速使うと、ベーネ!って返って来た。ベーネは知らなかったけど元気!ってことみたい。

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 お洒落なスペイン人ハビーに会った。私の顔をみると、聞いていた音楽を中断して話してくれたので、何の曲を聴いていたのか聞いた。答えは何とフラメンコの曲!彼はスペイン南部のセビージャ出身で、フラメンコの本場なのだそうで、彼はすっごくフラメンコが好きみたい。彼にとってカミーノは3回目で、小さい頃に一度家族と来て、去年幼馴染と久しぶりにカミーノに来たら楽しくて今年も来たんだって。いつもお洒落で、とっても優しくて、ちょっとボディタッチが多い弁護士さんな彼。

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 今日はたくさんの小さな村を通る。登山前最後の村は、みんなこれから登山するんだって感じが溢れてて楽しい。そこで食べ物を買ったり、カフェ休憩中の世界一周ガールAと頑張ろうねって言って別れたりして、いよいよ登山スタート!

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小川が流れるのどかな村。

 

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アスファルトの山道きつかった。

 山道は木が多くて、トトロの家につながる道みたいで気持ちいいな〜って思ってたのは最初だけで、めっちゃくちゃきつい。日本人大学生Tとイタリア人アンジェロについて行こうって思ったけどきつい。

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 木が無くなって、かんかん照りの天候の中をひたすら登る。初日のピレネーと同じくらいきつい...ポカリスエットのCMくらいぜいぜい言いながら登る。 

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晴れ!!!

 やっとあった木陰で一休み。さっき買った平たい桃と、生ハムと緑のプラム(めちゃくちゃ甘くて美味しい)を食べる。スペイン人ホセマや、可愛いブラジル人ヴィヴィアンも来て一緒に休憩。ホセマはテルマエロマエに出て来そうな顔立ちで、すっごいダミ声で、"アグア?=水飲む?"って聞いてくれて優しい。でも声で笑っちゃう。

 山の途中の村に到着。イタリア人アンジェロが水道の水を頭からかぶってて気持ち良さそうだった。カフェやアルベルゲもあって、ちょっとだけここに滞在したい気分になる。大きな荷物のアンドレアは今日はここに泊まるみたい。 

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カスティージャ・イ・レオン州からガリシア州へ。

 最後の力を振り絞って何とか14時に到着!山の上だけど思ったより栄えてる。町の奥にあるアルベルゲに着いたけどすごい行列。世界一周ガールAもくたくたの様子で到着。私もAも体がきつすぎて、並びながらも草の上に寝っ転がる。結局入るまでに30分以上かかったなあ。

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お土産屋さん。宿泊施設は8件あるみたい。

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座って並んでるとき。

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寝て並んでるとき。

 シャワー洗濯を済ましてベッドでちょっと休憩。16時に韓国人ナースYとスペイン人料理人ジョセフが来たけど満室!公式のアルベルゲリストには一件しか載ってなくて、宿は他にもあるけどちょっとお高め。フィンランド人男性と中国人女性カップルも今日はちょっと遅く到着。中国人女性は次の町のアルベルゲに電話したけど満室だった様で、二人で50€のツインに泊まることにしたとのこと。カップルじゃないYとジョセフは...テントで寝ることに!夏とはいえ、山の上...教会に寝かせて貰えないか交渉したけどダメで、教会の裏の風を防げそうなところにテントを設置することに。今回のカミーノが(確か)3回目で、今回はなんとローマから歩いてるジョセフは勿論テントを持っていたけどYは持っていないので、テントを持ってる人を探す。会う人会う人に聞いたけど意外と持ってる人いない...結局韓国人男性が持っていたので一件落着。聞いて回ってると、みんな協力的で、テントは持ってないけどこれなら貸せる!って言ってくれたり、どうなった?って聞いてくれたりして優しい...
 数日前から何度か会ってるブラジル人おじさま二人組は、俺たちが外に寝るから!って言って聞かなかった。彼らはいい人だけど、Wifiの設定が毎回分からず、日本人大学生Tにポルトガル語で毎回聞いてて、今日もTが設定してた笑。

 日本人大学生Tと世界一周ガールAとレストランへ。一人で食事をするイタリア人ジューリオがいたので同じテーブルに。彼はは日本に興味を持ってくれている落ち着いたイケメンで、4人で色々話す。デザートは、日本人3人のイタリア語発音対決で勝った人が決めることに。私、A、Tの順で"Grazie(ありがとう)"と言っていき、勝者はT!何度やっても結果は同じで悔しかった...Tは今回の旅で韓国語とスペイン語をどんどん吸収してるし、語学の才能に少し嫉妬。

 韓国人ナースYとジョセフと合流し、高台で空を眺める。空の色が、綺麗でずっと見てられた。初日のピレネーで水をくれたブラジル人男性と再会し、ちょっと話す。

 宿の裏に移動し、さっきとは変わった空の色と、沈んでいく夕日を眺める。今日もたくさん歩いてたくさん話してたくさん笑った。

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ムニンシパル 6€ ★★ 104人収容で大きいけど、満室になると選択肢少ないので注意 キッチン有り 

 

※バタバタして行きそびれたけど、この町の教会は巡礼路で一番古く、スタンプも数種類あって可愛いので行くべき。