カミーノの迷い方

食べるの大好き人間のカミーノ巡礼、栄養学、食に関する本、ゼロウェイストなど

本屋さんでの買い物は、投票

 私は本屋さんが大好き。街に本屋さんがあって欲しいので、できる限り、本屋さんで本を買う。本屋さんがが無くなってしまう前に。

 2018年、私は京都に引っ越した。何の縁も無かったけど、ベルリンに行く前の京都一人旅が楽しく、訪れた書店(恵文社)が気に入ったので京都に住みたいと思った。土地勘がないので家探しは難しかったけど、京都市内にいくつかあるシェアハウスが見つかり、そこが簡単に引っ越しできるシステムだったので適当に家を決めた。

 京都市内に知り合いはゼロ、職も決まってない状態で不安だったけど、近所のスーパーへ行く途中に本屋を見つけて安心した。それがホホホ座。倉庫の奥にあるホホホ座は一目見て、いい本屋さんだと分かった。それからその家で過ごした2年半、何度行ったか数え切れない。コロナ禍で不要な外出を控え、京都市の中心部にほとんど行かなかったけどホホホ座があったので乗り切れた。ホホホ座に行けば色んな分野への好奇心次々と刺激されて、欲しい本が10冊は見つかったし、土日には本屋前にコーヒー屋さんが出てたり、餅つきやゼロ円マーケットなどのイベントも多くあって、通りかかるだけで癒された。

 そんな私にとって大事な本屋さんの店主、山下さんは結構な有名人。本が大好きな著者が出会い系サイトで会った人に本をすすめまくったルポ、"出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと"では著書憧れの人として登場するし、雑誌暮しの手帖のでおすすめの本を紹介している記事も読んだ。

 そんな店主さんが本をいくつか出しているのは知ってたけど、京都を離れてから初めて読んだ。面白かったか面白く無かったというか、号泣した。内容は詳しくかかないけど、一つだけ。ホホホ座ほどの本屋さんでも、経営は決して楽じゃないということ。街の大型本屋も、小さな本屋も、経営は大変。だから、私は本は本屋で買う。数年前から決めていたことだけどこの本を読んでからその意志が強くなった。とはいえ、現状そんなに沢山本は買えないので、旅先の本屋さんで1冊本を買うルールを3冊買うルールに変えただけなんだけど。とにかく、できる限り本屋で本を買おう〜!

 基本的に買い物は投票だと思ってるけど、私の財布にも行動範囲にも限界があって、100%エシカルな買い物はできない。でも、本屋さんで本を買うことは、本屋さんが存続するかそのまま直結する投票なので、する。