8月12日
5時半に一人で出発。何故かというと、6km先の村にいいレストランがあるみたいで、そこで朝ごはんを食べたいから!
まだまだ真っ暗で、すごく怖いけど、月と星が綺麗で、流れ星がたくさん見える。一つ目の村を過ぎて次の村へ。
確信は無いけどこっちかなって考えてたら人が来たから安心して進む。360°夜明けの空が見れて綺麗。ただ、しばらく矢印が無いなって思って、段々、迷ったかなって思い始めた。
7時過ぎ。道が無くなって、確実に迷ったなって気づく。前の方の人たちも迷ったことは気づいて、そのまま進んでるみたい。もう結構歩いたから、この何も無い道を戻るのは嫌だもんなあ〜私も進もう。前の人たちは歩くの早くてもう姿が見えなくなった。一人になるとちょっと不安。後ろから、女性が二人歩いて来たから迷っちゃったねえ〜って話しながら歩く。GoogleMapで見ると、大きく左に外れてしまっていて、巡礼路に戻るには右に進まなきゃいけないみたい。左の方に町が見えて来て、彼女たちはそっちに向かって歩いて行くけど、自分(とGoogleMap)を信じて一人右に進む。
GoogleMapで方向は分かるけど、問題は、地図上にいくつか川があること。渡れなかったら一人引き返さなくちゃいけないと思うと憂鬱。そして、しばらくみんなに会えないなって思うと悲しい。そして、地図上で川になっている場所に着いた。水は流れて無くて、幅1m深さ50cmくらい凹んでて、頑張れば渡れそう。ただ、もしも何か失敗して動けなくなったら、多分誰にも発見されなくて、もしかしたら死ぬかもしれないって本気で怖くなった。リュックの中の水と食料を確認。急に心臓がばくばくなって、誰か来ないかな...って考えてたら、足元に兎がいて、なんか笑えた。
来た道の方を向いて考えてると、さっき左に行った女性二人が歩いてくるのが見えた。彼女たちも、右に進むべきと考え直したみたい。人と一緒だと心強くて、一緒に川を渡る。二人ともイタリア人で、二人のうちの一人、フェデリカは逞しく道を進んで行くので後に続く。途中、もう一人のイタリア人おばさまが目を負傷したりしながらも、道なき道を歩いて、3、4つ川を渡って、やっと道に出られたときは嬉かった〜!
携帯を見ると韓国人ナースYから、ここにいるよ〜って写真が来てて、そこはまさに私が行きたかったカフェで、私のいる場所のすぐ近く。走ってカフェに行き、Yと再会し、私の様子で全てを察したYが心配そうに笑って、私はこの2時間のことを話す。今時刻は9時なので、出発して3時間半で6kmしか進んでないことになる。
3時間半かけてたどり着いたカフェは、雰囲気も味も良かった。席のすぐそばにピアノが置いてあって、お客さんの一人(巡礼者、白人の男の子)がピアノを弾き始めた。それが凄く上手で、ゆったりとしたいい曲だった。正直に言うと上手い下手はよく分からないけど、凄く魅力的な演奏で、これを聴けたなら、迷ったのも悪くなかったなって思えた。
歩き出すとすぐに、次の町サアグーンの看板があった。サアグーンは大きな町(と言っても人口3千人位)なので、ここからが長かった。
サグアーンが見えてからも長い...こういう道には、決まって嫌いなものがある。それは、草むらの、トイレットペーパー!!!我慢できないのは分かるけど、見る人、拾う人のことを考えて欲しい...カミーノで唯一?美しくないもの。2回のカミーノで一度も外でしてないYは特にプンプン言いながら歩く。
やっと着いたサグアーンは素敵な雰囲気。お店も程よくあるし、美味しそうなバルもちらほら。サグアーンに泊まった3人組に後から聞いたら、夜ご飯はとっても美味しいバルで食べたとのこと。
カフェで休憩中の、フランス人おばさまアンナを見つけたのでちょっと話す。彼女はいつもゼィゼィ言ってて心配になるけど、荷物を持ってない(次の町まで送るサービスを利用)ので、私たちと大体同じペース。彼女に、ところで何人なのかって聞かれたので、韓国人と日本人だよ〜と答える。すると彼女はああ〜そうなのね〜!なんでいつも英語で話してるかって思ってたのよ〜っだって。私とYはよく一緒にいたから、このことはカミーノ中色んな人に言われた。
大きなDia(スーパーマーケット)で買い物して町を出る。しばらくすると分岐点があった。ここで分かれた道は30km先でしか合流しないので、割と重要。
右の道は元々の巡礼路で、通称ローマの道。30km先の合流地点までは、3km、12km地点の二つしか村が無いので、18km何も無い道を歩くことになる。人も少ないみたいなので、食料を十分用意してたら孤独を楽しむのに魅力的な道。
私たちは程よく村がある左の道、通称フランス人の道へ進む。特に何も無い直線の道をひたすら進む。暑くて、遠くに町が見えて、蜃気楼...って呟くとYが反応して、韓国語で蜃気楼はシンギロウってことが分かった。
ベルシアノス・デル・カミーノで休憩。歩いてる時に会ったノルウェー人と一緒に休憩。北欧の言語について聞く。スペイン語とイタリア語はかなり似ていて、お互いに結構話せるから、北欧の言語はどうなのかな〜って思って聞いてみたかった。面白いと思ったことは、
①ノルウェイ、スウェーデン、デンマークは似てるけど、フィンランドは全然似ていない
②ノルウェー人の彼は、スウェーデン語は70%分かる(書ける?)、デンマーク語は90%分かる(書ける?)
③ノルウェー人にとってスウェーデン語、デンマーク語は理解できるけど、逆はそうじゃない
ってこと。一人に聞いただけだし、北欧言語への知識0なので不確かだけどこんな感じ。
休憩してると日本人っぽい様なぽくない様な人がいたので話すと、数日前に韓国人男性から聞いた日本人大学生だった!名前も聞いていたのでYが◯◯でしょ!って言うと、プライバシー無いな...って呟く。確かに、日本人は珍しいからか、韓国人は日本人の情報をたくさん教えてくれる(100%善意)。ちょっと話して、私とYは次の町へ。
女二人がずーっと話してると、自然に恋愛の話になる。未婚の私たちの最近の口癖はは、「ドンデ エスタ マイハズバンド ?(私の夫はどこ)?」。
そうこうしてると今日の目的地、エル・ブルゴ・ラネロに到着。時間が16時ごろだったのでムニンシパルは諦めて道沿いにある、アルベルゲに入る。GoogleMapでは評価4近いので悪く無いはず。でも、入ってみると、この時間なのに私たちが一番のりだし、Wifiありって書いてあるのに聞くと隣のレストランに行けって言うし、部屋も微妙。疲れたしここでいいか、お金も払ったしって思ってると、Yが、ここは何かすごく嫌な感じがするので出たいと言う。私も心地良くは無かったので、お金を返してもらって宿を出る。ここの評価を5にしてる人が何人かいて謎...
道を進むとムニンシパルがあって、聞くとやっぱり満室。諦めてもうちょっと先の宿へ。もう選択肢が無いし、一軒目より雰囲気は良かったので今日の宿はここに決定。今朝一緒に迷った女性とも再会し、私の下のベッドは親日家のおじさんだった。
ムニンシパルに宿泊してる3人組と一緒に夜ご飯へ。3人がお昼に行った店が、日本語もあるし、辛ラーメンもあるとのことなので夜も同じ店へ。食べ物も美味しいし、雰囲気もいいし、陽気な店主が営む良いお店で満足。
ご飯の後はぷらぷら散歩。夕日が綺麗に見える場所でぼーっとして宿に帰って就寝。長い一日でした。
Hospederia Jacobea El Nogal ★ 宿全体の雰囲気が暗いため、別の宿に変えた。
Albergue La Laguna 8€ ★ お庭広くていい雰囲気 シャワー共同であまり清潔感無し 口コミには、ベッドバグ貰ったって人が沢山。Yもここでベッドバグ貰ったかも?なのでおすすめしない
La Costa del Adobe おすすめのご飯屋さん!