カミーノの迷い方

食べるの大好き人間のカミーノ巡礼、栄養学、食に関する本、ゼロウェイストなど

カミーノ21日目(Leon→San Martin del Camino 27.7km)

8月15日

 6時半に出発。ちょっと迷う。大きい街を出るのはやっぱり苦手。橋を渡って、レオン駅の線路を渡って、次の街へ。

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スペインは面白い形の建築物が多い気がする。

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小人が住んでそうな家?倉庫?がたくさんあった。

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毎朝の楽しみ。カフェコンレチェ。

 カフェでYに追いついて一緒に歩く。

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可愛いけど何のことか分からない。十がいっぱいあるから教会?

 個性的な教会の前で、カミーノで知り合った中国人女性とフィンランド人男性カップルグループに会う。彼女は中国語の他、完璧な英語、フランス語を話し、韓国語も分かるという賢い女性で、今はフィンランドで観光の仕事をしているそう。この建物についても知っている様で、説明していた。さすが!

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モダンな教会。

 

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鉄でてきた可愛らしい巡礼者。

 バグダットカフェみたいなホステルの近くの自販機コーナーで休憩。国道と平行した道をひたすら進む。

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Calling you 〜♫

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あと298km!

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レッツゴー♫

 小さな街の日陰で休憩。ブラジル人二人も同じ場所で休憩し、ちょっと話す。これ以降、会うとアミーゴ!って言ってくる様になった笑。ので、こっちもアミーゴと呼ぶことにした。

 今日もいい天気で、お昼を回ると本当に暑い。田舎道を水路沿いにひたすらまっすぐ歩く。韓国人大学生Yがカノンをかけたり、それぞれ好きな歌を歌ったり。

 町に着くと韓国人シスターズが休憩中。彼女たちは相変わらず歩くの早い!一緒にムニンシパルへ。

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宿の敷地内に、絵の通りの塔があった。

 シャワー、洗濯の後、宿のすぐ前のバルで、一杯。ちょっと昼寝して、小腹が空いたのでYと二人でラーメンを食べることに。二人分作ってたら日本人大学生T、韓国人大学生Yも来たので4人で食べた。食べ終わった瞬間韓国人パパが来て、4人だけで食べてちょっとだけ申し訳無かった。

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みんな大好きラーメン♫

 今日はキッチンがあるし人数がいるので夜ご飯はパスタを作ることに。徒歩5分のスーパーというか小売店でパスタやベーコン、オリーブ、赤ワイン等を購入。韓国人大学生Yが、今日は宿に日本人が3人いるから、日韓でワイン対決をしよう!って言ってきたけど、日本人大学生Tがお酒強くないのは知ってるし、Rがお酒どのくらい飲めるか知らないし、韓国人はお酒強いイメージがあるので断った。韓国人ナースYが友達と飲むと、みんなソジュ(焼酎)一人2本づつは飲むって言ってたので、韓国人はお酒強いんだって思った。

 キッチンで料理スタート。ベーコンと玉ねぎ炒めて、トマトソース作って...宿のキッチンはいつも混雑してるから、コンロも奪い合い。自分たちの料理を確実に作りつつ、他の人のことも考えながら料理することが重要。手際よく料理することって、生きていく上で大切なスキルだな〜。

 ペンネ完成!味は美味しいけど、作り過ぎたー!ペンネは一袋に目安で5人分って書いてあったけど、足りないと困るよねって3袋(15人分)買って、そのままの流れで2袋ちょっと(11人分くらい)茹でてしまった。食べ物を捨てるのは一番苦手なことなので沢山食べたけど無理だった...これからは表示を信じて調理しようっと。それにしても自炊は楽しいし、お酒も入れて一人5€だし良い。

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ベーコントマトペンネ美味しくできた。

 私たちとは別に調理をしていた日本人大学生Rが、ゆかりおにぎりをくれた。彼の雰囲気はクール、一匹狼って感じで一見冷たいようだけど優しくていい男の子。

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女子のハートを掴んだおにぎり。

 栓抜きが無いね〜ってなったタイミングで韓国人パパSがさっとフォークで開けてくれた。それに、私たちが料理を作るのとは別にさっと一品作ってくれて、それがシンプルで美味しかった。何日か前に水しか出ないシャワーでも動じなかったらしい。さすが軍隊経験者は生命力高めで素敵。

 ところで、昨日、“ゴールドスプーン” “シルバースプーン”という言葉を知った。発端は、大学生3人の、バイトをしているかどうかの話。聞いていると、韓国人大学生Yはバイトをしていなくて(つまり、カミーノ費用も親もち)、

 韓国人シスターズ「Yはゴールドスプーンだからね〜」

 Y「違う!ゴールドスプーンじゃ無い!」

って会話で盛り上がってた。彼女たち曰く、彼の家はソウルの、日本で言う銀座みたいなとこにあって、お金持ちらしい。確かに言われてみればそんな感じかも。つまり、韓国でゴールドスプーン=上流階級、シルバースプーン=準上流階級って感じみたい。でもそう言ってる彼女たちも、いいとこのお嬢さんって感じ(いい意味で)。快活で、行動力があって英語がペラッペラで、親の仕事の都合でベトナムに住んでたり、カナダや中国に留学してたり。彼女たちもゴールドスプーンじゃない?って韓国人ナースYに言うと、シスターズも韓国人パパもゴールドスプーンだよ!だって。確かに韓国人パパも、子供3人いて(小学生の息子さんはこの夏はフィリピン留学中)、一ヶ月も旅行にいくのを許してくれるなんて、ある程度稼いで無いと無理だろうなあ。みんな大学もいいとこみたいで、それは一緒にいて何となく分かる。上手く言えないけど、賢くて、穏やかで、会話が上手で、一緒に過ごしてて楽しい。

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宿の前のお庭が気持ちいい。

 食後は外でのんびり。昨日一緒にお昼ご飯を一緒に食べた韓国人男性2人がトランプしてたので入ってみる。けど、あんまり面白くなくて、タバコの煙も当たってたから抜けた。

 いつものメンバーで恋愛トーク。韓国人ナースYと韓国人シスターズが韓国語でわーって話してたから、元彼の話?って聞いたら何で分かったの???って驚かれた。恋愛の話をする時の顔は万国共通かも。シスターズのお姉ちゃんと、マッチョ好きって共通点が見つかって楽しく話した。カミーノで会う人は大体いい人だし、この日韓メンバーは本当にみんな明るくていい子で好きだなあって思った夜。
 

ムニンシパル 5€ ★★★ 立地よし お庭良い キッチンあり 冷蔵庫(のあるスペース)が18時半までなので注意   Wifi 洗濯物干すところと公園が繋がってて良い 部屋は大部屋だけど広い シャワーは男女別だけど使いにくい 



 







カミーノ20日目(Villarente→Leon 14km)

8月14日

 今日はたったの14kmなので、そんなに急ぐ必要もなく、7時過ぎに出発。明日は7時出発でいいよね〜って話してたからみんな同じくらいに準備完了し、出発。

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ナランハ(オレンジ)とレモンのトラック。レトロで可愛い。

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かっこいいカミーノアート。

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7:53

 男性が、ケーキをくれたので道端で食べる。昨日夜ご飯の後行ったお店で買って来てくれたみたい。優しいな。甘くて美味しい。
 レオンは都会だから早く着きたいし、ちょうどいいカフェもあまり無いのでレオンまで休憩無しで行く。

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段々都会が見えてきた。

 日本語を喋れるスペイン人男性と会う。近所に日本人が住んでたことで興味を持ち、勉強したそう。一昨日から出てる足の湿疹が気になって、レオンで病院行こうかな〜って彼に相談すると、深刻じゃ無い場合は15時間くらい待つからおすすめしないよ〜って言われてやめた。聞き間違いだったのか今となっては謎。
 レオンでは気になるカフェがあったので、朝食を食べにカフェに直行。が、残念ながら改装中...次の店を探そうとしたら、韓国人パパに、「たまには直感で店に入ろう。良さそうなお店がたくさんあるよ。」と言われたのでそれに従う。

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良い雰囲気のバルで朝ごはん。

 ちょうどいい時間になったのでムニンシパルへ。先日会った日本人ぽく無い日本人大学生Rと、初めて会う日本人の女の子Aと会う。彼女は世界一周旅行中で、カミーノはここレオンからスタートするそうだ。世界一周中の人に会ったのって実は人生で初めてかも?ふわってした雰囲気だけどタフで凄いなあ。世界一周中だけあって、彼女の荷物はめちゃくちゃ重たい!ゴールのサンティアゴに要らないものを送るみたいで、ベッドのそばでどれを送るか選別する。これ要るかな〜と彼女が悩むとすかさずYが「Send!Send!(送る!送る!)要らない!」と言って、リンスやら何やらかなりのものを送ることになった。Yの荷物も結構重たいので、彼女もいくつか送ることに。送るものの中にヘアーアイロンがあって、あれだけSend Send 言ってたのに、ヘアーアイロン持ってきてるの?ってAと笑った。多分一回も使って無い。

 街をぷらぷら〜。大きな街を歩くのは楽しいな〜。

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いちじく!木は沢山見たけど(売ってる)実は初めて見た。

 立派な建物だな〜って思ったらパラドールだった。パラドールは、スペイン国内に約90箇所ある国営ホテルで、古い救護院等をそのまま使っているのでとっても素敵で、その分値段もお高い。中でもこのレオンのパラドールは一番美しいとされていて、ランクも二つしか無い五つ星の一つ(もう一つは聖地サンティアゴ)。

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いつか泊まってみたいな。

 お昼はアジアレストランWokへ。私、Y、3人組、韓国人シスターズ(ブルゴス以来の再会!)と、初めて会う韓国人男性2人と、さっき会った日本人Aと大所帯。安定のメニューの豊富さと味で嬉しい。でも。デザートはブルゴスの方が良かったな。

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何でも割と美味しい。

 お昼の後はYと買い物へ。Yはサッカーユニフォーム、私は肌のクリームを求めてショッピングモールへ。アディダスショップで無事サッカーユニフォームゲット!セールだったし、白地に赤で可愛かったから私も買った。

 Yと一緒にいて思うのは、美意識高いってこと。カミーノ中も顔のパック2種類、ヘアパック持ってきてるし、ヨーロッパのメイクブランドもよく知ってて、一緒にいると勉強になる。私が買いたい肌のクリームも、Yから借りて良かったもので、フランスのメーカーのビオデルマの塗るマスク。スペインは隣なのに中々売ってない〜。街なかのかなり品揃えのいい化粧品屋さんにもなかった。

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これだけ揃ってるのにMaskが無い。

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日本でも人気無さそう。ベルリンで発見して購入(18.9€)

 買い物の後は一人で観光へ。ここレオンとこの先の町アストルガには、スペインが誇る天才建築家ガウディの作品がある。レオンの建物は現在は銀行として使われているものの、一部が博物館として見学できる。

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“Casa de Botines(ボティネスの家)”

 ガウディは大好きだけど、サクラダファミリア、カサミラ等一通り代表的な建築物を見ているので、規模の小さいここには期待しすぎないようにして入る。でも、規模は小さいもののステンドグラスが独創的でとにかく可愛かった!

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お気に入り①魚のうろこみたいなの

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お気に入り②カラフルなマーブル模様と青

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お気に入り③色と線のバランスが好き

 地下はスペインの画家ゴヤのスケッチが展示してあって面白かった。

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“No te escaparas(あなたは逃げ出したい)”

 お隣の宮殿もちょっと覗く。

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昔の図鑑みたいなの見るの好き。

 適当にぷらぷらしててたらいい感じの食材屋さんがあったので入る。カミーノ中は、可愛いものに沢山会うのに、迂闊に買い物できないので(重たくなる)、可愛い食べ物を買うことで欲求を満たしがち。

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布に入った食べ物って無条件に可愛い。

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大好きなピメントの何かを購入。

 夜ご飯を食べようとYに連絡すると、日本人ぽくないRと世界一周ガールAとバルにいるとのことで合流。ここレオンは、お酒を一杯頼むと一品付いてくる、タパスの聖地!しかもワインも一杯2€もしない!素晴らしい...!個性的なドイツ人のベンが合流したりしながら、楽しい夜は過ぎるのも早くて、もう22時近く。街はまだまだ賑わってて、その音がベッドに居ても聞こえたので、ここレオンでは門限のないホテルに泊まるのがオススめかも?あと2、3件行きたかった〜

ムニンシパル 5€ ★★ 立地よし 多分Wifi無かった スタッフが親切 大部屋にベッドがずらっとあるザ・ムニンシパル 朝食付き 門限が22時

 










 

 



 

     



カミーノ19日目(El Burgo Ranero→Villarente 24.6km)

8月13日

 Yと一緒に出発。昨日はこの町はお祭りだったみたいで、まだ続いてる。スペインのお祭りが長いのは一度見て知ってるけど、こんな小さな村のお祭りも朝まで続くことにびっくりした。

 地図で現在地を確認すると半分を過ぎたことがはっきり分かって、ちょっと寂しくなる。

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 1時間ほど歩くと、左手にヘリコプター用?の空港があった。

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 3人組とも会って、何にも無い道をひたすら歩く。レディゴー♪と歌ってたらレディエゴスに到着。特徴的な外見のお店を発見。Yは前回のカミーノでこの町に滞在し、このバルに飲みに行ったけど面白かったとのこと。お昼は空いてなかったので素通り。

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カミーノ映画“星の旅人たち”にも一瞬登場するバル。

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横の壁も落書きだらけ。

 スペイン(の、カミーノで歩く場所)は大きい犬が割と繋がれてなくてうろうろしてることがあって、犬好きとしては楽しいけど、犬嫌いだとちょっと怖いかも。一緒に歩いてたYも日本人大学生Tも犬好きなので、走ってきた犬とちょっと遊ぶ。

 お昼前にマンシージャ・デ・ラス・ムラスの町に到着。人口1600人の町だけど美味しそうな店がちらほら。GoogleMapで目星をつけていくと、大正解⭐︎可愛らしい店内に内臓系の煮込みが沢山で、リーズナブル。

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全部お肉!多分全種類食べた。

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内臓とロゼとパンとポテチ〜最高〜!

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やたら可愛い店内。

 ここから今日のゴールまではたった5km。チュッパチャプスを舐めながら余裕で歩く。が、お昼が美味しくてワインを2杯飲んでしまった+めちゃくちゃ照りつける太陽で、かなりきつい...いつの間にか3人組の姿は見えなくなって、Yとぜぃぜぃ言いながら歩く。14時半の太陽はめちゃくちゃ元気。残り1km地点に屋根付きの自動販売機コーナーがあって、迷わず入る。Yと、(ここに休憩コーナーを作ってくれて)グラシアスって言いながら、冷たいカフェオレを飲んで...30分ほど休憩。

 重い腰を上げて歩いていくと、今日の目的地ビジャレンテの手前に川があって涼しい気分になる。後で泳ぎたいな。

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かっこいいカミーノアート。

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側面は次の大都市レオンまでの地図。可愛い!!!!!

 3人組とも合流し、目についたアルベルゲに宿泊。ベッドが自由だったので、4人部屋にYと入る。シャワーを浴びて服を来てドアを出ると男性がいて、彼が凄くびっくりして謝られた。シャワー&トイレの配置が変なの!気にしないで!って言っても何度も謝られた。彼は昨日道で初めて会った南アフリカ人のショーンで、見た目はいかついけど明るくて凄くいい人。いつも彼女のスペイン人女性と一緒で、この二人は、多分今回のカミーノで出会って付き合ってる。

 今日の部屋は私とYとショーンと彼女。体がだるいので昼寝しようと、寝袋とシーツに虫除けスプレー(服や寝袋用)をかけてたら、ショーンの彼女に、訝しげな顔で見られた。これはドイツで買ったスプレーで、服やシーツ用なんだよ〜って言っても信じてくれない。ショーンが、スプレーを手にとって、ほんとだ〜便利だね〜って言ってくれてなんとか納得。この女性は性格が変わってて、ちょっとアジア人差別的で、最後まで仲良くなれず、ショーンと彼女がどう付き合ったのか謎だった。

 しばらく寝るとスッキリした気分で、まだまだ明るくて暑かったのでYを誘って川に泳ぎに行くことに。日本人大学生Tと韓国人大学生Yも一緒に4人で川に行った。水着は私一人だけなので一人で水に入って、ちょっとぴちゃぴちゃして満足。暑いけど川は冷たかった〜。地元の子供たちは平気で泳いでた。

 今日の宿はキッチンが無いので外にご飯を食べに行く。この町は小さくて、夜ご飯を食べれそうな店は巡礼路沿いに2、3軒あるだけみたい。あまり期待せずに行く。外のテーブル席に座ってパエリヤ等を注文。まだ明るいし風もあって外の席が気持ちいい。

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スペインではアクエリアスが人気。

 

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チキンのパエリア。

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海鮮のパエリア。

 

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パエリア風パスタ?一応パエリアのメニューにあった。

 パエリアって、美味しいけど、どこで食べても一緒の味だな〜って感想。大人数で食べるには無難でいいんだけど。多分、私は美味しいパエリアを食べたことが無いんだと思う。スペイン東部バレンシア地方の料理だから、そっちには本物があるんだろうな。

 そして、別に頼んだタコのマリネが、すっごく美味しかった!盛り上がるほどでは無いけど美味しくて箸が進むから、すぐ無くなって、二皿目もすぐ無くなった。

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カミーノで食べた美味しいものトップ5に入る!

 朝から運動して、昼寝して、夜の9時でもまだ明るくて、外で美味しいご飯をワインと食べる。あ〜幸せ。宿に帰って就寝。

 

El Delfin Verde  5€ ★★  Wifiは共有スペース(屋外)のみ  ベッドは早いもの勝ち  キッチン無し

Restaurante La Curiosa 内蔵のタパスが絶品&リーズナブル

Bar Cordoba タコのマリネが美味しかった 


 

 



  



カミーノ18日目(Terradillos de los Templarios→El Burgo Ranero 31.3km)

8月12日

 5時半に一人で出発。何故かというと、6km先の村にいいレストランがあるみたいで、そこで朝ごはんを食べたいから!

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夜明け前。

 まだまだ真っ暗で、すごく怖いけど、月と星が綺麗で、流れ星がたくさん見える。一つ目の村を過ぎて次の村へ。

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Moratinosで見つけた矢印。

 確信は無いけどこっちかなって考えてたら人が来たから安心して進む。360°夜明けの空が見れて綺麗。ただ、しばらく矢印が無いなって思って、段々、迷ったかなって思い始めた。

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迷ったって気づく前に撮ったひまわりの写真。

 7時過ぎ。道が無くなって、確実に迷ったなって気づく。前の方の人たちも迷ったことは気づいて、そのまま進んでるみたい。もう結構歩いたから、この何も無い道を戻るのは嫌だもんなあ〜私も進もう。前の人たちは歩くの早くてもう姿が見えなくなった。一人になるとちょっと不安。後ろから、女性が二人歩いて来たから迷っちゃったねえ〜って話しながら歩く。GoogleMapで見ると、大きく左に外れてしまっていて、巡礼路に戻るには右に進まなきゃいけないみたい。左の方に町が見えて来て、彼女たちはそっちに向かって歩いて行くけど、自分(とGoogleMap)を信じて一人右に進む。
 GoogleMapで方向は分かるけど、問題は、地図上にいくつか川があること。渡れなかったら一人引き返さなくちゃいけないと思うと憂鬱。そして、しばらくみんなに会えないなって思うと悲しい。そして、地図上で川になっている場所に着いた。水は流れて無くて、幅1m深さ50cmくらい凹んでて、頑張れば渡れそう。ただ、もしも何か失敗して動けなくなったら、多分誰にも発見されなくて、もしかしたら死ぬかもしれないって本気で怖くなった。リュックの中の水と食料を確認。急に心臓がばくばくなって、誰か来ないかな...って考えてたら、足元に兎がいて、なんか笑えた。

 来た道の方を向いて考えてると、さっき左に行った女性二人が歩いてくるのが見えた。彼女たちも、右に進むべきと考え直したみたい。人と一緒だと心強くて、一緒に川を渡る。二人ともイタリア人で、二人のうちの一人、フェデリカは逞しく道を進んで行くので後に続く。途中、もう一人のイタリア人おばさまが目を負傷したりしながらも、道なき道を歩いて、3、4つ川を渡って、やっと道に出られたときは嬉かった〜!

 携帯を見ると韓国人ナースYから、ここにいるよ〜って写真が来てて、そこはまさに私が行きたかったカフェで、私のいる場所のすぐ近く。走ってカフェに行き、Yと再会し、私の様子で全てを察したYが心配そうに笑って、私はこの2時間のことを話す。今時刻は9時なので、出発して3時間半で6kmしか進んでないことになる。

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草をかき分けて歩いたので、ひっつき虫がいっぱい。

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美味しかった。

 3時間半かけてたどり着いたカフェは、雰囲気も味も良かった。席のすぐそばにピアノが置いてあって、お客さんの一人(巡礼者、白人の男の子)がピアノを弾き始めた。それが凄く上手で、ゆったりとしたいい曲だった。正直に言うと上手い下手はよく分からないけど、凄く魅力的な演奏で、これを聴けたなら、迷ったのも悪くなかったなって思えた。

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  歩き出すとすぐに、次の町サアグーンの看板があった。サアグーンは大きな町(と言っても人口3千人位)なので、ここからが長かった。

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修復中の古い教会の一部。台座に、“フランス人の道の中間地点”と彫ってある。

 サグアーンが見えてからも長い...こういう道には、決まって嫌いなものがある。それは、草むらの、トイレットペーパー!!!我慢できないのは分かるけど、見る人、拾う人のことを考えて欲しい...カミーノで唯一?美しくないもの。2回のカミーノで一度も外でしてないYは特にプンプン言いながら歩く。

 やっと着いたサグアーンは素敵な雰囲気。お店も程よくあるし、美味しそうなバルもちらほら。サグアーンに泊まった3人組に後から聞いたら、夜ご飯はとっても美味しいバルで食べたとのこと。

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カフェで休憩中のアンナ発見。

 カフェで休憩中の、フランス人おばさまアンナを見つけたのでちょっと話す。彼女はいつもゼィゼィ言ってて心配になるけど、荷物を持ってない(次の町まで送るサービスを利用)ので、私たちと大体同じペース。彼女に、ところで何人なのかって聞かれたので、韓国人と日本人だよ〜と答える。すると彼女はああ〜そうなのね〜!なんでいつも英語で話してるかって思ってたのよ〜っだって。私とYはよく一緒にいたから、このことはカミーノ中色んな人に言われた。 

 大きなDia(スーパーマーケット)で買い物して町を出る。しばらくすると分岐点があった。ここで分かれた道は30km先でしか合流しないので、割と重要。

 右の道は元々の巡礼路で、通称ローマの道。30km先の合流地点までは、3km、12km地点の二つしか村が無いので、18km何も無い道を歩くことになる。人も少ないみたいなので、食料を十分用意してたら孤独を楽しむのに魅力的な道。

 私たちは程よく村がある左の道、通称フランス人の道へ進む。特に何も無い直線の道をひたすら進む。暑くて、遠くに町が見えて、蜃気楼...って呟くとYが反応して、韓国語で蜃気楼はシンギロウってことが分かった。

 ベルシアノス・デル・カミーノで休憩。歩いてる時に会ったノルウェー人と一緒に休憩。北欧の言語について聞く。スペイン語とイタリア語はかなり似ていて、お互いに結構話せるから、北欧の言語はどうなのかな〜って思って聞いてみたかった。面白いと思ったことは、

 ①ノルウェイスウェーデンデンマークは似てるけど、フィンランドは全然似ていない

 ②ノルウェー人の彼は、スウェーデン語は70%分かる(書ける?)、デンマーク語は90%分かる(書ける?)

 ③ノルウェー人にとってスウェーデン語、デンマーク語は理解できるけど、逆はそうじゃない

ってこと。一人に聞いただけだし、北欧言語への知識0なので不確かだけどこんな感じ。

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炎天下を歩いた後のアクエリアスとしょっぱいものって最高に美味しい。

 休憩してると日本人っぽい様なぽくない様な人がいたので話すと、数日前に韓国人男性から聞いた日本人大学生だった!名前も聞いていたのでYが◯◯でしょ!って言うと、プライバシー無いな...って呟く。確かに、日本人は珍しいからか、韓国人は日本人の情報をたくさん教えてくれる(100%善意)。ちょっと話して、私とYは次の町へ。

 女二人がずーっと話してると、自然に恋愛の話になる。未婚の私たちの最近の口癖はは、「ドンデ エスタ マイハズバンド ?(私の夫はどこ)?」。

 そうこうしてると今日の目的地、エル・ブルゴ・ラネロに到着。時間が16時ごろだったのでムニンシパルは諦めて道沿いにある、アルベルゲに入る。GoogleMapでは評価4近いので悪く無いはず。でも、入ってみると、この時間なのに私たちが一番のりだし、Wifiありって書いてあるのに聞くと隣のレストランに行けって言うし、部屋も微妙。疲れたしここでいいか、お金も払ったしって思ってると、Yが、ここは何かすごく嫌な感じがするので出たいと言う。私も心地良くは無かったので、お金を返してもらって宿を出る。ここの評価を5にしてる人が何人かいて謎...

 道を進むとムニンシパルがあって、聞くとやっぱり満室。諦めてもうちょっと先の宿へ。もう選択肢が無いし、一軒目より雰囲気は良かったので今日の宿はここに決定。今朝一緒に迷った女性とも再会し、私の下のベッドは親日家のおじさんだった。

 ムニンシパルに宿泊してる3人組と一緒に夜ご飯へ。3人がお昼に行った店が、日本語もあるし、辛ラーメンもあるとのことなので夜も同じ店へ。食べ物も美味しいし、雰囲気もいいし、陽気な店主が営む良いお店で満足。

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日本語メニューは日本人に書いてもらったとのこと。

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昼も夜も辛ラーメン

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鶏とか豚とか。野菜付きで嬉しい。

 ご飯の後はぷらぷら散歩。夕日が綺麗に見える場所でぼーっとして宿に帰って就寝。長い一日でした。

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痒く無いのでベッドバグじゃなくて植物アレルギー?

Hospederia Jacobea El Nogal  ★ 宿全体の雰囲気が暗いため、別の宿に変えた。

Albergue La Laguna 8€  ★ お庭広くていい雰囲気 シャワー共同であまり清潔感無し 口コミには、ベッドバグ貰ったって人が沢山。Yもここでベッドバグ貰ったかも?なのでおすすめしない

La Costa del Adobe おすすめのご飯屋さん! 

カミーノ17日目(Carrion de los Condes→Terradillos de los Templarios 26.2km)

8月11日

 6時過ぎに出発。今日も平坦な道だけど、カリオンと次の村まではカミーノの中で一番離れていて、17kmある。食料をしっかり持って出発。

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もうすぐ半分。

 

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6:54

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7:15

 今日はとても寒くて手が冷える。真夏に歩いたけど、標高が高いこともあって、結構寒いときがあるから、ホッカイロ2、3個持ってくれば良かったなあ。

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簡易バルでほぼ全員休憩。コーヒーの他、ソーセージなどがあった。

 寒くて、「あったかいラーメンが食べたくなった。」って言うと、韓国人大学生Yが、「辛ラーメンがあったら絶対買うのに!商売しようかな。」って言って、そこからは商売について話す。巡礼路に一日何人韓国人が歩いてて、何割が辛ラーメンを欲してて(彼曰く100%)、自動の辛ラーメンの機械がいくらで...

 そうこうしてる内に、カルサディージャ・デ・ラ・クエッサの村に到着。4時間ぶりの村が見えて来た時は達成感と安心感で気が緩んだ。村の入り口の左のバルで休憩。見慣れないチキンがあったので注文。美味しかった〜。男性3人組がビールを飲むのもあってついつい赤ワイン♫あまり早くに飲むと後がしんどいから、残り5kmを切ってからって決めてたけど、残り9kmだからまあいっか。

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甘辛いチキン。美味しかった〜

 1時間ほど歩き、レディゴーって歌っていると、次の村レディゴスに到着。

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綺麗なカフェで一休み。

 私とYは今日のゴールまであと3km。3人組はあと15km歩くんだそうな(計40km)。元気だなあ。
 レディゴスを出たあとは1時間もしない内に宿に着いたので3人組とはお別れ〜。彼らよく歩くし、今日15km差がついたら次はいつ会うか分からないなあ。

 今日のゴール、テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオスは小さな村で、その上宿は村からちょっと離れてるので田舎感満載。のどか...部屋は女性のみの4人部屋で、部屋にシャワー付きなので快適。シャワーを済ませて洗濯場を探すと、遠〜く離れたところに洗い場があって楽しかった(一日で十分だけど)。Yは外で椅子に座って足の爪にネイルを塗っていて、私にも貸してくれた。歩き終わると毎日サンダルで、足の爪に塗るネイルを持ってくれば良かったと思ってたから嬉しい。いい気分転換。さすがYだなあ。

 宿の前のお庭で椅子に座って日向ぼっこ。スペイン人の料理人ジョセフやフランス人のスナフキンみたいな人と話しながらまったり。

 夜ご飯は宿併設のレストランで、Yと、教師をしている韓国人女性と3人でペレグリーノメニュー。ワインをたくさん飲んで就寝。

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Hostel Los Templarios 10€ ★ シャワー付き個室◯ Wifiあり 村から離れてるので必然的に夜ご飯は併設のレストラン。ペレグリーノメニューは10€でいまいち。


 

カミーノ16日目(Fromista→Carrion de los Condes 19.3km)

8月10日

 6時半ごろ一人で出発。先に出発していた3人組が迷っていたので、追いついて、一緒に歩く。途中で韓国人ナースYも追いついて、5人で歩く。今日は平坦な道で、相変わらずの麦畑。今日も沢山話して、歌って、歩く。人と歩くと、おやつタイムが楽しみ。荷物のことを考えると沢山は買えないので、お互いに交換して色々食べれて嬉しい。今日はミリオンのクッキーを食べた。

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カミーノ自販機。もうすぐで半分!

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可愛い。

 今日のゴールは、Yおすすめの修道院の宿があるカリオン⭐︎ここに早く着くために、前々日40km歩いた甲斐あって、12時過ぎに到着。うん、好きな感じの町だ!この町でゆっくりできるの嬉しいな。

 この町には、サンタクララ修道院とサンタマリア教会の二つがあって、それぞれにアルベルゲがある。Yおすすめのサンタクララ修道院も気になったけど、日本語のガイドブックにサンタマリア教会について、シスターによるミニライブって書いてあって気になる。Yはどっちでも良いとのことなので、今回はサンタマリア教会に宿泊することにした。
 13時のオープンまで教会の裏の宿の前で待つ。知ってる顔もちらほら。3人組はここでお昼を食べて行くとのことで一緒に待ち。

 オープンと同時に中に入る。中はとっても綺麗で、ボランティアスタッフさんはとっても優しい。受付には自由に飲めるフルーツジュースにスイカ、ウエハースが置いてあって、嬉しい。受付を済ませてベッドに行くと、寝室も広々としてて清潔感ある。シャワーも男女別で、綺麗でこれで5€。昨日の宿が微妙だったのもあって、最高の宿に感じる。

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ギター演奏〜ミサ〜みんなで夕食。

 凄く良い宿なので、3人組が、ここに泊まろうかミーティング中。私とYも絶対泊まった方がいいよと言う。その甲斐もあってか?彼らも泊まることに。

 シャワー洗濯を済ませてお昼を食べに町に出る。目星をつけたレストランへ向かう。着くと満席だったけど、親切な店員さんとお客さんの協力があって、何とか座れた。昨日会ったNY在住の男性も一緒で合わせて6人なので色々食べれる。

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Bonito=カツオの料理。美味しい!

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ムール貝も肉厚。

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Calamar=イカのフリット。ちょっと食べかけ。あっという間に無くなった。

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みんなが食べてたザリガニ?美味しかったけどめっちゃ手が汚れる。

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ハチノスとかの煮込み。美味しい!最後はちょっと取り合い。

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奥:カミーノ中一番美味しかった生ハム。手前:トマトのせたバゲット

 食べたもの全て美味しくって大満足!昨日の羊への悔しさが昇華された。このお店に、6人で来て、席があって、食べれて本当に良かった!奇跡!しかもワインも飲んでひとり10€くらいだった...みんなも大満足だったみたいで、この店を調べたことを褒められた。 

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CHANFFIX TAPASというお店。

 大きめのDia(スーパー)があったのでお買い物。今日の夜ご飯はみんなで持ち寄りなので悩む...悩んだ末サラダとチーズを購入。

 宿に戻って、お庭でまったり...お庭が広くて、椅子も沢山あって、宿の一角にある洗濯物干しも広くて日当たり良くて、完璧な宿だ。久しぶりに会ったイタリア人グループや、初めて会うリトアニア人カップルとおしゃべり。ゆ〜くりできた。キッチンでは、韓国人の女性二人(どっちも学校の先生)と、ログローニョで会って今日再会したお料理上手な日本人女性Sさんが夕食に向けて調理中。チヂミ美味しそう...通りかかった韓国人パパSが何故かひっくり返すことになったけど、超上手だった。

 18時からは受付にみんな集まって、シスターのお話。そして、一人づつ自己紹介と、何故カミーノに来たかを話す。緊張した〜。その後は、シスターの弾き語りライブ!美声〜♫カミーノの歌もあってじーんとした。シスターたちは色々な国の曲を演奏できるみたいで、今日宿泊している巡礼者たちの国の曲を弾いて、巡礼者たちが歌っていった。スペイン〜イタリア〜韓国(アリラン)〜と続いて、日本の番になってシスターが「この曲分かる?」って弾いてくれた曲が分からなかった...(キリスト教の曲)代わりに何か歌うように言われたので、日本人大学生Tと、今日再会したSさんと相談。私の中にはこの曲しかなくて、Tも歌えて、Sさんもおそらく歌えると思って、カントリーロードを歌った。Tと歩きながら歌ってて良かった〜旅の後半で会ったイタリア人に、歌ってるのみたよって言われたので話のネタにもなったし、いい思い出。ブラジル人がギターを手にして歌い出して、さすが!って盛り上がったけど、あまりに長くて、シスターのうんざりした顔を見れたのもいい思い出。

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Nobody went yesterday 〜♫って曲

 20時からはミサ。人生で3度目のミサ。キリスト教徒じゃないし、信仰心もあまりないけど、教会もミサも好き。一度目はロスアルコス。近くの人と握手をするときに何かいいなあと思った。二度目は、ログローニョ。修道院に泊まったので夕食の前と後に二回ミサがあった。泊まらないと入れない通路を通って、椅子に座ってみんなで聖書を読んでじーんとした。そしてこの日の三度目のミサは泣いた。牧師さんが話して、それをスタッフの人が英語で伝えてくれる。内容は、「カミーノは人生と同じ。一人長い道を歩く時も迷う時もあるし、光が差す時もある。」ってこと。ここで文章にすると月並みだけど、このときは素直に心に沁みてきて涙が溢れて来た。

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ミサの後、牧師さんから星も貰えた。

 その後はみんなで夕食の用意!持ち寄り食材コーナーと冷蔵庫にあるものを、みんなで手分けして食べれるようにしていく。パンを切って、バターやパテを塗って、チーズを切って...みんなに色んな種類が行くように工夫して盛り付けて...人間性が出る時間だった。結構頑張って働いたのに、いざ食べる時に出遅れて、Yも私も席に着けず、受付の前のソファで食べた。全然手伝ってないイタリア人グループはちゃっかり席に着いてるのを見てYと愚痴りあった。でも、ミサを思い出して、私たちがしたことで彼らが美味しく食べれたら嬉しいよねって、いい心を心がけた。いざ食べ始めると、スタッフさんも一緒に座ってたし、あまりに離れてるからか割と色々回って来て悪くなかったからだけど。スペイン人の料理人ジョセフが作ったサングリアもめちゃくちゃ美味しかった。

 みんなで片付けて、就寝。いい一日だった。


サンタマリア教会 ★★★ 5€ 最高。

 

 

カミーノ15日目(Castrojeriz→Fromista 24.6km)

8月9日

 7時にYと出発。昨日はよく見れなかったけど、カストロヘリスは凄く綺麗な町。町全体的に傾斜があって雰囲気がある。町から遠くまで見渡せて、なんだか砂漠の中のオアシスみたい。歩きながら、昨日は宿を手配してもらって本当に良かったと思う。傾斜がある上に思ったより大きな町で、宿を探し回ったらかなり疲れたと思う。

  町を降りたところで、旅を終えて帰るスペイン人の親子(息子さんは日本に留学予定)とお別れ。

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朝歩くのって本当に気持ちいい。

 いきなりの急な登山。登りきったところで、3人組と再会。やっぱり40km歩いてた。ピンク〜青のグラデーションの空を、360度見渡せていい感じ。

  この日はほとんど写真を撮ってない。きっとあまり変わらない麦畑を歩いていたんだと思う。

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小さな教会を発見

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祭壇と同じ空間にテーブル、ベッドがあった。

 ちょっとだけ見てすぐに出た。こういった、町から外れて不便なところに泊まってみても良かったなって思ってGoogle Mapをみたら凄く高評価!これぞ巡礼、最高の宿とボランティアのおもてなし、キャンドルナイトディナー...次回は泊まりたいな。

 この日はず〜っと5人で歩いた。たくさん歌を歌ったら、日本人大学生Tといくつか共通の歌が見つかって嬉しい。カントリーロードや、スピッツのチェリー、ロビンソンなど。カントリーロードはカミーノにはぴったりで、韓国人大学生Yがとても気に入ったので、この日からよく歌った。

 この日、3人組の一人で、3人の息子さんがいる韓国人男性Sと初めて沢山話した。彼は確か45歳くらいだけど、とても若く見える。最初から凄く話す人じゃなかったから、二人になって何を話そう...と思ったけど、映画や本の話で盛り上がった。趣味があってるわけじゃなかったけど、彼は独特の世界観を持った人で、彼が好きなものについて話をするのを聞くのは楽しかった。

 フロミスタの町に入って、宿までもうすぐというところで、韓国人ナースYが派手にこけた。私はすぐ後ろを歩いていたので、つまづいてからこけるとこまでスローモーションに見えた。凄く痛そうだったけど、とにかく彼女もカメラも無事で良かった。歯が折れたりしたら大変。それぐらい派手にこけた。

 凄く評判のいい宿の場所に行ったけど、インターホンを鳴らしても無反応...仕方無く評判が悪い一番近くの宿に行った。評判が悪いのは知っていたので大丈夫だったけど、また泊まりたくは無いな。カミーノではとても珍しくスタッフの態度が悪かったし、キッチン無いし、シャワー男女共用だし、ベッドが、なんとなく清潔な感じがしなかった。部屋に窓がなくて空気が淀んでた。まあこんな日もある。

 宿の前に評判の羊料理屋さんがあったから、いつものメンバー+初めて会う、NY在住の韓国人のおじさまと一緒に行った。時間が悪かったのか(16時)羊が食べれなかった。

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ペレグリーノメニュー11.5€。スープとか

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お肉とか。羊じゃないけど美味しかった!

 スペインのスーパーマーケットDiaがあったので買い物をして、薬局で日焼け止めを買って、宿に帰ってまったり...できなかった。外のお庭は寒いから中の共用スペースにいると、感じが悪い宿の人も座ってて、体操座りみたいに椅子に座ったら(ちょっとお行儀悪いけど)勢いよく怒られた。 

 なんとなく早めにベッドに入って、羊のこと考えながらごろごろしてたら、韓国人大学生Y(彼も食べるの大好き)が、羊の肉を食べに行かないかって誘ってくれたけど、お腹いっぱいで行けず無念のまま就寝。

 

Alberge Estrella Del Camino  ★ 10€ 

Albergue Betania  泊まりたかった宿 後から調べたら、オープンが12月〜3月までみたい。