カミーノの迷い方

食べるの大好き人間のカミーノ巡礼、栄養学、食に関する本、ゼロウェイストなど

カミーノ24日目(Foncebadon→Ponferrada 27.4km)

 8月18日

 今日はイラゴ峠の鉄の十字架から日の出を見たいので、6時ごろ、多分村で一番位に出発。暗闇の中、村から出る道に羊が沢山いて怖いし、霧が凄いので出発しそうな人をちょっと待って後をついていく。暗闇で、霧の中一人で山を登っていくのって日常からかけ離れてて、ドキドキする。

 7時ごろ十字架に到着。沢山の人が祈りを捧げた大きな十字架を前にすると不思議な気持ちになる。地元から持ってきた石をここに積んで道中の安全を願うみたいだけど知らなくて持って来るの忘れちゃった。石を積んで願うといえば宮崎のパワースポット天安河原を思い出す。天安河原では無数に積まれた石がなんだか怖くて近づけなかったけど、ここでは平気だった。置き方の違いかなあ?

 日が出るまで地面に座ってぼ〜っと過ごす。変化していく空は綺麗だけど、方向的に朝日は良く見えなくて、途中の道からの方が綺麗に見えたから朝そんなに頑張る必要なかったかも。

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6:55

 世界一周ガールAに会って一緒に歩く。緩やかな下り坂で歩きやすい。綺麗な山を背景に写真を沢山撮った。私のレインウェアは紫で、Aはピンクでなんとなくいい感じ。

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7:57

 マンハリンに到着。とは言ってもここはアルベルゲが一つあるだけなので通り過ぎる。ここのアルベルゲはシャワーが無くて、一風変わった男性がいるとの噂。もちろんWifiも無いだろうし、泊まってみたら面白いかも。

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各国への距離の看板たち。日本は見当たらなかった。

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モロ。

 山を歩くのは、単調な景色が続いたメセタの後というのもあって、楽しい。遠くの山も、近くの草花も綺麗で、時々霧の中で、緩やかに下って、Aとジブリ映画の話をしたりしながら歩く。

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道しるべと記念碑とヒースの花。

 車道に出たところで休憩。韓国人カップルのお隣に座って、話す。ソウルの大学生カップルで、仲良さそうで微笑ましい。

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KEEP GOING !

 途中で昨日同じ宿だった日本人女性Y子さんと会って一緒に歩く。海外に何年か住んでいた経験があって、スペイン人ばかりと住んでいたり、ベッドバグの発生で何回か引っ越したことがあったり、色々な経験をしていて話すのがとても面白かった。

 モリーナセカに到着。村へ入る橋とその下に流れる川沿いが印象的な村で、ここで泊まってもいいかも!と思うくらい気に入った。他の人と待ち合わせをしているY子さんと別れて、お昼どうしようかなって思ったら、Yから今ここにいるよって連絡が来てて、場所を確認したらすぐ近くだったので向かう。

 川の前のレストランのテラスで軽くお昼ご飯。メニューを見るとタパスしかなかったけど、店内に行くとピンチョスが並んでたので指差し注文。

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ピンチョス3つとワインで2.8€

 南アフリカ人のショーンが隣のテーブルにでメニューを見て悩んでる。中にピンチョスあって、これで3€しなかったよ〜 って写真を見せると、これにする!と言って中で注文。ピンチョスとワインを手に戻って来ながら、いい情報をありがとう!って爽やかな笑顔で言って行く。ペレグリーノ同士って、自然に助け合える、本当に心地良い関係。

 Yと昨日の夜の話をする。Yも結構酔っ払って、ハビーに、二人は付き合ってるの?って聞いてしまったらしく、私って失礼..謝らないと...って悩んでる。ちょうどハビーが来たので、昨日はごめんなさいっていうと彼は、「いいんだよ。でも僕は女性が好きなんだ。とっっってもね。」って言ってて可愛かった。彼のカミーノ日記に彼女が韓国語で謝罪文を書いて、私も書くように言われて、謝ることはないので彼の印象について日本語で書いた。緑のモレスキンのノートで、中の文章も全て緑のペンで書いてあって彼に似合ってた。ノートいっぱいの韓国語と日本語を見て喜んでくれたので良かった。

 ここ2週間一緒に歩いて来た韓国人大学生Yと、韓国人パパとは今日でお別れ。彼らは旅行の日程に余裕がないので、明日バスに乗って先の街まで行き、そこから聖地サンティアゴまで歩く予定(ちなみにこの二人は旅行の日程も一緒だし、なんとなく親子の様に見えるけどカミーノで会った全くの他人)。彼らに向けてハングル語で手紙を書く。Yに手伝ってもらいながら書くけど、ハングル語を勉強したことが無いので、どこからどこまでが一つの文字か分からず、難しい!違う文字の言語を学ぶ人って凄いなあ〜と尊敬。ちょうど彼らが来たので急いで隠す。レストランを探しているが見つからないしここで食べる?って言い出しそうな彼らに、そのレストランならあっちじゃない?って方向を示す。ここで食べられたら手紙書けないから!

 ポンフェラーダに到着。思ってたより大きくて、人口6万人超えの町。大きな橋を渡って、ムニンシパルへ。Yと受付をしていたとき、Yの腕にたくさんあるベッドバグの跡について聞かれる。いつからか、どこの宿でか、リュックは洗ったか...それが終わってベッドに行ってゆっくりしていると、受付の人とかなり年配の男性が来て、"リュックをこの袋に入れて洗え"と言うので、何度も洗ったよ!って言うと、"一緒に行動してるならお前もだ"ってかなり強い口調で言われて呆然。私にベッドバグが無いことを説明するとOKになったけどYはそうもいかず、リュックをまた洗うことに。お向かいのベッドのショーンとその彼女も大変だねって同情してくれた。ベッドバグは巡礼者にとっても宿にとっても大きな問題なことは分かってるけど、年配の男性の態度がかなり酷く、Yの元気が無くなってしまった...

 後から着いたいつものメンバー(スペイン語勉強中の日本人大学生T)も、年配の男性に怒ってる様子。洗濯機の使いかたが分からず彼に聞くとスペイン語でしか話してくれず、意味を他のスペイン人に確認していると、"スペイン語が話せないなら洗濯機を使う資格は無いので使わせない"と言われたそう。Crazy!!!

 そんなこんなで皆なんとなくお疲れモード。今日でお別れの韓国人二人が明日のバスのチケットを買いに行って帰ってくるのを待つ間、足湯みたいな足プールに足つけてたり、クールな日本人大学生Rの自炊を手伝ったりして過ごす。手伝いながら、先日買ったパプリカの何かを開けると、燻製では無く粉だった。ちょっと残念。

 二人が帰って来たので、街へご飯を食べに行く。一軒目は私とYだけ、立ち飲み屋で乾杯。地元の人と隣で楽しかった。

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一軒目。El Orto Bar 。お洒落タパスがずらり。

 二軒目は、みんなで座って乾杯。二人に手紙を渡すと、大学生Yが泣いてくれてこっちもじーんとした。振り返ると短い間だったけど、出会えて良かったなあ。韓国人パパは、ビールのグラスに指で触れて、目の下につけて泣き顔に。この人は最後までお茶目で憎めない人だった。

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二軒目。La Destilería Bar 。サッカーグッズがずらり。

 三軒目は通りかかったらちょうど席が空いた屋外の席で乾杯。ここで食べた内臓?か何かがめちゃくちゃ美味しかったけど何だったのか忘れちゃった。

 出会いの数だけ別れがあるカミーノ。2週間ほぼ毎日一緒に過ごした二人とのお別れは寂しいけど、また会える日が楽しみ。前に進むしかない。

 

ムニンシパル ★★ ドネーション Wifiの使い方ややこしくて使わず シャワー、洗濯場遠い 足湯有り キッチン広いけど人多いので競争 年配の男性以外はいい人 

Bar Dkda  三軒目のレストラン 


 

 

カミーノ23日目(Astorga→Foncebadon 26.3km)

8月17日

 7時前に出発。いつも会うたびにぜぃぜぃいってるフランス人おばさまアンナと会う。彼女は今日山に登って、降りたらフランスに帰るそうで、もう会えないかもしれないので写真を撮った。いつも荷物は次の町まで運ぶサービスを利用してるけど、今日と明日は荷物を持って歩くそうで、しかも山登りだから、心配...

  いつものメンバーで出発。アストルガの町を出る頃、久しぶりにアメリカ人サラに会う!スペイン人男性と一緒。サラはチャーミングで寂しがり屋なので、カミーノ中いつもいい感じの男性ができて、一緒に行動しているので、面白い。

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モザイクが可愛い教会。

 しばらく歩くとまた教会があって、珍しく日本語表記もあった。

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9ヶ国語。

 RPGに出てきそうなバルで朝食。

 11時ごろバルで休憩。隣の席になった、オーストラリア人の親子と話す。息子さんは、多分65歳くらいで、トレジャーハンターみたいな服装で、とにかく豪快に笑う。別に面白くなくても、彼が笑うとみんな釣られて笑っちゃうって感じの人。お母さんは、多分80くらいで、髪は綺麗に白髪で、めちゃくちゃチャーミング!白髪のボブで、耳のあたりを三つ編みにしてて、Yが可愛いねって言ったらYも私も、ついでに韓国人パパも同じ髪型にしてくれてくれた。とにかくよく笑う親子で、楽しい時間だった。あんな風に歳をとりたい。

 13時休憩したバルに、馬が繋がれていた。隣の席の地元風な男性と話すと、家から彼が乗って来た馬だそうだ。いいなあ。ついつい話も弾むけど、いつものメンバーはとっくに先に出発したし、山の上で宿無しは笑えない。Yに先行くねと言うと一緒に行く!とのことなので一緒に出発。

 今日も太陽はカンカン照りで、遮る木もあまりない道を登る。かなりきつい。アンナが心配になる。

 15時前に山頂の村に到着。ここフォンセバドンは、廃村だったのを、巡礼者が増えてきたので整備した村で、確かにアルベルゲくらいしか無い。ドネーション(寄付)の宿は定員18名なので最初から諦めて、いつものメンバーが行くと言っていた宿へ行くと、満室。通りにある宿も満室。ちょっと焦りながら、三件目で宿を確保して一安心。韓国人シスターズの姉が、評判がいまいちって言ってた宿だけどまあいいや。

 宿に入ってみると、チベットの山とかにあるお経が書いてある旗があったり、ヨガの時間があったり、ヒッピーな感じで結構好きかも。部屋に行くと、日本人女性Y子さんと会った。ベッドバグに詳しくて、この部屋は要注意とのことなのでしっかり虫スプレーをかけた。

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朝食付き嬉しい。

 シャワー洗濯を終えて、宿の一階でお昼ご飯。どこに座ろうかなって考えてたらテルマエロマエに出て来そうな濃い顔の男性が、ここ!って言ってくれたので、隣に座る。Yとベジタリアンパスタをシェア。美味しい!宿に着いた時に、いつものメンバーがここにお昼ご飯を食べに来てて、豆料理を美味しいって言ってたけど、パスタも美味しい。夜ご飯もここで食べよう。

 テルマエロマエみたいな彼はスペイン人の、ホセマ。Yは昨日一緒に歩いたみたいで顔見知り。Yが、彼の恋人が後から来るよと私の耳元で囁く。しばらくして来たのは同じくスペイン人男性のハビーで、二人は幼馴染で去年も一緒にカミーノに来たそう。さっきの聞き間違いかなって思ってたら、Yが、多分カップルだと思うってまた耳元で言う。それはどうか分からないけど、とにかく二人とも超お洒落で超優しい。

 ご飯を食べてると、カップルが歩いてきて、宿はどう?って尋ねてきた。彼らの宿は夕食込み20€で、シャワーは故障中で、部屋は地下で窓が無く湿っぽいとのこと...ここは夕食朝食込みで17€でシャワーはお湯出るし、窓あるし、ヨガもあるよ!と伝えると返金してもらってここに来る!って言って本当に移ってきた。

 17時からは離れみたいな小屋でヨガ(無料・希望者のみ)。英語だったのできっちり出来たかというと微妙だけど、気持ちよかった。ヨガの途中で、オーストラリア人親子が入って来て(彼らの今日の宿はこの小屋)、そのままヨガに参加して笑った。17時にここに着くなんて、勇気あるな!

 7時からご飯。私とY、アメリカ人サラ、陽気なイタリア人アンジェロ、スペイン人ホセマとハビー、初めましてのベラルーシ人男性で食卓を囲む。白いチャイナシャツを着たジョンレノンそっくりの人が配膳してくれた。メニューは、サラダ、生ハム、フムス(ひよこ豆のペースト)、チーズに巨大パエリア。全部美味しかった。大好きなフムスが出て嬉しくて食べてると、サラもフムスが好きみたいで(手作りするらしい)、フムス美味しいよねって盛り上がった。赤ワイン飲み放題でみんな良く飲んで美味しく食事した。

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 食事の後は、外で夕暮れを見ながらおしゃべり。スペイン人ジュリがアンジェロのウクレレを弾きながら歌う。彼女の歌うRead all about itはきっとずっと忘れない。それから、イタリア人の歌うチャオチャオチャオ!って曲も楽しかったな〜あと、サラと一緒に歩いてるスペイン人男性がカントリーロードを弾いてくれて、Yと一緒に歌ったり。とにかく楽しい夜で、すっごく酔っ払って記憶が曖昧。部屋に戻るとき視界がぐるぐる回って、空中にたーくさん星があって、こんなの見たことないって思ったのは覚えてる。

 

Albergue Monte Irago   8€ ★★★ 夕食9€美味しい ベッド早いもの勝ち ベッドバグ出るかも? ヨガあり

カミーノ22日目(San Martin del Camino→Astorga 22.8km)

8月16日

 6時過ぎに一人で出発。何故かと言うと、今日の目的地Astorgaに早く着いて、行きたいレストランがあるから。13時から16時までの3時間しか営業してない小さな、ミシュランのお店。予約無しで入れるか分からないし、ちょっとお高めだし、みんな行きたいか分からないから一人で行くことにした。

 まだ暗くて、しばらく歩いてすぐに道があってるか不安になった。立ち止まっていると、クールな日本人大学生Rが来て一安心。車道沿いの道を話しながら歩く。

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  1時間半ほどでオルビゴ村到着。長くて立派な橋が印象的な村。ガイドブックによると、

 1434年、レオノール・トバール姫に恋したレオン出身の騎士ドン・スエロ・デキニョネスは、その証として9人の騎士と共に、この橋を渡ろうとするものと戦い、“一ヶ月誰も渡らせない”または“300本以上槍を折る(勝利する)”と宣言した。7月10日から8月9日までスペイン人、イタリア人、フランス人、ドイツ人、ポルトガル人の挑戦者と戦い抜き、見事一ヶ月誰も渡らせなかった。その後、巡礼の旅に出て、姫の腕輪サンティエゴの大聖堂に奉納したという。

とのこと。

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別名「名誉ある足跡の橋」

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アルベルゲの案内にも橋が描いてある。

 オルビゴを出るとすぐに道は二つに分かれる。真っ直ぐ進む道と、右に行く道。まっすぐ行く人が多かったからまっすぐ進む。日本人大学生Rがまっすぐ進んだ後引き返して来て、聞くとやっぱり右の道に変更するとのこと。ふ〜んと思いながらまっすぐ進んだけど、これが失敗!自動車道沿いの道で、途中村もなくつまらなかった。右の方が自然で、途中で村があるみたい。まっすぐの道は村も、気持ちよく休憩できる場所もあまりなく、顔見知りにも会わず、アルファルトの道を淡々と歩く。一人で歩くのも好きだけど車道沿いは楽しくない...

f:id:yui_maerz12:20180110043805j:plain コロンバ山を登ると右の道と合流し、山の上の十字架に到着。ここからは土の道で快適〜♫

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アストルガの町が見える。

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山を下るとサン・フスト・デ・ラ・ベガという村に到着。

 ちょっとカフェで休憩した後、3.4km先のアストルガへ向けて出発。歩いていると

緑の歩道橋があった。珍しいカミーノの道。

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階段じゃない歩道橋ってあまり見たことないかも。

 

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アストルガはすぐそこ!

 11時半到着。23kmだからきつくなかったけど、最後の最後の登り坂が辛かった...坂を上りきったところにあるムニンシパルは、日本のカミーノ友の会とも交流があるみたいで、日本語がちらほら。受付もなんと日本人女性のボランティアスタッフだった(スペイン在住の方)。

 シャワー洗濯を済ませてレストランへ。もちろん満員でスタッフさんも超忙しそう。手が空くのを待って、予約無しで食べれるか聞いたら、15時半なら!とのことなので、15時半まで街を散策&カテドラル見学。

 カテドラルは町の大きさの割に豪華だった。

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楽譜に似てるけど何だろう?

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何かの物語。挿絵が面白い。

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ペレグリーノくん。

 いざレストランへ。時間通りに行っても店員さん凄く忙しそうでしばらく待ち。

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一人だけどワイン一本。トマト美味しい。

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メインの内臓の煮込み。シンプルで美味しい。

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ひよこ豆の煮込み?豆も、付け合わせのキャベツも美味しい。

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優しい味のスープ。

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柔らかいプリンみたいなデザート。

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食後のコーヒー。

 メインの内臓の煮込みはもちろん、ひよこ豆がめちゃくちゃ美味しかった。ただ、とにかく量が多くて、あまりにも食べれなくて申し訳無かったので、誰か誘って二人で行くのが良かったかな。家族経営っぽくて、看板娘的な女性がめちゃくちゃチャーミングで、気配り上手で、素敵だった。いつかまた絶対行きたい!
 食後はガウディ建築の司教館へ。

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 外観がお城みたいで可愛いけど、司教館としての依頼だった為、イメージに合わないと反発する人が出て来て、ガウディは途中で手を引いたみたい。それでも、やっぱりガウディらしさがあって素敵な建物。100%ガウディだったら良かったのにとは思うけど。

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 今日は私とY、3人組といつものメンバーに加えて、世界一周ガールAと、クールな日本人大学生Rでカレー作り。みんなで買い出しし、今日も大混雑のキッチンで何とか調理スタート。Rは基本自炊してる感じで、料理上手。出来あがったカレーと、韓国人パパの一品をみんなでテラスで食べる。美味しい〜けど、米が大失敗...べっちょべちょ。一緒に食べるのがカレーで良かった。米の失敗の原因は、韓国人大学生Yが途中で全体を混ぜたこと!あんまり料理に積極的じゃないのに何故かき混ぜたのか謎。余った材料でRがトルティーヤを作ってくれてそれもまた美味しかった。

 テラスでギターを弾くグループに混じって、スペイン人女性と二人でめちゃくちゃ踊った。人懐っこいイタリア人アンジェロと話して、同い年ということが分かってちょっと盛り上がった。

 今日も楽しい夜。

 

ムニンシパル 5€ ★★ キッチンあり シャワーが押しつづけないと出なくて微妙 テラスからの景色が良い 

 

Las Termas  美味しいレストラン ↑のメニューで一人22€ 常に満席だったので予約か、開店時間に行くのがオススメ 

 

 




 

 

カミーノ21日目(Leon→San Martin del Camino 27.7km)

8月15日

 6時半に出発。ちょっと迷う。大きい街を出るのはやっぱり苦手。橋を渡って、レオン駅の線路を渡って、次の街へ。

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スペインは面白い形の建築物が多い気がする。

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小人が住んでそうな家?倉庫?がたくさんあった。

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毎朝の楽しみ。カフェコンレチェ。

 カフェでYに追いついて一緒に歩く。

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可愛いけど何のことか分からない。十がいっぱいあるから教会?

 個性的な教会の前で、カミーノで知り合った中国人女性とフィンランド人男性カップルグループに会う。彼女は中国語の他、完璧な英語、フランス語を話し、韓国語も分かるという賢い女性で、今はフィンランドで観光の仕事をしているそう。この建物についても知っている様で、説明していた。さすが!

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モダンな教会。

 

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鉄でてきた可愛らしい巡礼者。

 バグダットカフェみたいなホステルの近くの自販機コーナーで休憩。国道と平行した道をひたすら進む。

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Calling you 〜♫

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あと298km!

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レッツゴー♫

 小さな街の日陰で休憩。ブラジル人二人も同じ場所で休憩し、ちょっと話す。これ以降、会うとアミーゴ!って言ってくる様になった笑。ので、こっちもアミーゴと呼ぶことにした。

 今日もいい天気で、お昼を回ると本当に暑い。田舎道を水路沿いにひたすらまっすぐ歩く。韓国人大学生Yがカノンをかけたり、それぞれ好きな歌を歌ったり。

 町に着くと韓国人シスターズが休憩中。彼女たちは相変わらず歩くの早い!一緒にムニンシパルへ。

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宿の敷地内に、絵の通りの塔があった。

 シャワー、洗濯の後、宿のすぐ前のバルで、一杯。ちょっと昼寝して、小腹が空いたのでYと二人でラーメンを食べることに。二人分作ってたら日本人大学生T、韓国人大学生Yも来たので4人で食べた。食べ終わった瞬間韓国人パパが来て、4人だけで食べてちょっとだけ申し訳無かった。

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みんな大好きラーメン♫

 今日はキッチンがあるし人数がいるので夜ご飯はパスタを作ることに。徒歩5分のスーパーというか小売店でパスタやベーコン、オリーブ、赤ワイン等を購入。韓国人大学生Yが、今日は宿に日本人が3人いるから、日韓でワイン対決をしよう!って言ってきたけど、日本人大学生Tがお酒強くないのは知ってるし、Rがお酒どのくらい飲めるか知らないし、韓国人はお酒強いイメージがあるので断った。韓国人ナースYが友達と飲むと、みんなソジュ(焼酎)一人2本づつは飲むって言ってたので、韓国人はお酒強いんだって思った。

 キッチンで料理スタート。ベーコンと玉ねぎ炒めて、トマトソース作って...宿のキッチンはいつも混雑してるから、コンロも奪い合い。自分たちの料理を確実に作りつつ、他の人のことも考えながら料理することが重要。手際よく料理することって、生きていく上で大切なスキルだな〜。

 ペンネ完成!味は美味しいけど、作り過ぎたー!ペンネは一袋に目安で5人分って書いてあったけど、足りないと困るよねって3袋(15人分)買って、そのままの流れで2袋ちょっと(11人分くらい)茹でてしまった。食べ物を捨てるのは一番苦手なことなので沢山食べたけど無理だった...これからは表示を信じて調理しようっと。それにしても自炊は楽しいし、お酒も入れて一人5€だし良い。

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ベーコントマトペンネ美味しくできた。

 私たちとは別に調理をしていた日本人大学生Rが、ゆかりおにぎりをくれた。彼の雰囲気はクール、一匹狼って感じで一見冷たいようだけど優しくていい男の子。

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女子のハートを掴んだおにぎり。

 栓抜きが無いね〜ってなったタイミングで韓国人パパSがさっとフォークで開けてくれた。それに、私たちが料理を作るのとは別にさっと一品作ってくれて、それがシンプルで美味しかった。何日か前に水しか出ないシャワーでも動じなかったらしい。さすが軍隊経験者は生命力高めで素敵。

 ところで、昨日、“ゴールドスプーン” “シルバースプーン”という言葉を知った。発端は、大学生3人の、バイトをしているかどうかの話。聞いていると、韓国人大学生Yはバイトをしていなくて(つまり、カミーノ費用も親もち)、

 韓国人シスターズ「Yはゴールドスプーンだからね〜」

 Y「違う!ゴールドスプーンじゃ無い!」

って会話で盛り上がってた。彼女たち曰く、彼の家はソウルの、日本で言う銀座みたいなとこにあって、お金持ちらしい。確かに言われてみればそんな感じかも。つまり、韓国でゴールドスプーン=上流階級、シルバースプーン=準上流階級って感じみたい。でもそう言ってる彼女たちも、いいとこのお嬢さんって感じ(いい意味で)。快活で、行動力があって英語がペラッペラで、親の仕事の都合でベトナムに住んでたり、カナダや中国に留学してたり。彼女たちもゴールドスプーンじゃない?って韓国人ナースYに言うと、シスターズも韓国人パパもゴールドスプーンだよ!だって。確かに韓国人パパも、子供3人いて(小学生の息子さんはこの夏はフィリピン留学中)、一ヶ月も旅行にいくのを許してくれるなんて、ある程度稼いで無いと無理だろうなあ。みんな大学もいいとこみたいで、それは一緒にいて何となく分かる。上手く言えないけど、賢くて、穏やかで、会話が上手で、一緒に過ごしてて楽しい。

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宿の前のお庭が気持ちいい。

 食後は外でのんびり。昨日一緒にお昼ご飯を一緒に食べた韓国人男性2人がトランプしてたので入ってみる。けど、あんまり面白くなくて、タバコの煙も当たってたから抜けた。

 いつものメンバーで恋愛トーク。韓国人ナースYと韓国人シスターズが韓国語でわーって話してたから、元彼の話?って聞いたら何で分かったの???って驚かれた。恋愛の話をする時の顔は万国共通かも。シスターズのお姉ちゃんと、マッチョ好きって共通点が見つかって楽しく話した。カミーノで会う人は大体いい人だし、この日韓メンバーは本当にみんな明るくていい子で好きだなあって思った夜。
 

ムニンシパル 5€ ★★★ 立地よし お庭良い キッチンあり 冷蔵庫(のあるスペース)が18時半までなので注意   Wifi 洗濯物干すところと公園が繋がってて良い 部屋は大部屋だけど広い シャワーは男女別だけど使いにくい 



 







カミーノ20日目(Villarente→Leon 14km)

8月14日

 今日はたったの14kmなので、そんなに急ぐ必要もなく、7時過ぎに出発。明日は7時出発でいいよね〜って話してたからみんな同じくらいに準備完了し、出発。

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ナランハ(オレンジ)とレモンのトラック。レトロで可愛い。

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かっこいいカミーノアート。

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7:53

 男性が、ケーキをくれたので道端で食べる。昨日夜ご飯の後行ったお店で買って来てくれたみたい。優しいな。甘くて美味しい。
 レオンは都会だから早く着きたいし、ちょうどいいカフェもあまり無いのでレオンまで休憩無しで行く。

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段々都会が見えてきた。

 日本語を喋れるスペイン人男性と会う。近所に日本人が住んでたことで興味を持ち、勉強したそう。一昨日から出てる足の湿疹が気になって、レオンで病院行こうかな〜って彼に相談すると、深刻じゃ無い場合は15時間くらい待つからおすすめしないよ〜って言われてやめた。聞き間違いだったのか今となっては謎。
 レオンでは気になるカフェがあったので、朝食を食べにカフェに直行。が、残念ながら改装中...次の店を探そうとしたら、韓国人パパに、「たまには直感で店に入ろう。良さそうなお店がたくさんあるよ。」と言われたのでそれに従う。

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良い雰囲気のバルで朝ごはん。

 ちょうどいい時間になったのでムニンシパルへ。先日会った日本人ぽく無い日本人大学生Rと、初めて会う日本人の女の子Aと会う。彼女は世界一周旅行中で、カミーノはここレオンからスタートするそうだ。世界一周中の人に会ったのって実は人生で初めてかも?ふわってした雰囲気だけどタフで凄いなあ。世界一周中だけあって、彼女の荷物はめちゃくちゃ重たい!ゴールのサンティアゴに要らないものを送るみたいで、ベッドのそばでどれを送るか選別する。これ要るかな〜と彼女が悩むとすかさずYが「Send!Send!(送る!送る!)要らない!」と言って、リンスやら何やらかなりのものを送ることになった。Yの荷物も結構重たいので、彼女もいくつか送ることに。送るものの中にヘアーアイロンがあって、あれだけSend Send 言ってたのに、ヘアーアイロン持ってきてるの?ってAと笑った。多分一回も使って無い。

 街をぷらぷら〜。大きな街を歩くのは楽しいな〜。

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いちじく!木は沢山見たけど(売ってる)実は初めて見た。

 立派な建物だな〜って思ったらパラドールだった。パラドールは、スペイン国内に約90箇所ある国営ホテルで、古い救護院等をそのまま使っているのでとっても素敵で、その分値段もお高い。中でもこのレオンのパラドールは一番美しいとされていて、ランクも二つしか無い五つ星の一つ(もう一つは聖地サンティアゴ)。

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いつか泊まってみたいな。

 お昼はアジアレストランWokへ。私、Y、3人組、韓国人シスターズ(ブルゴス以来の再会!)と、初めて会う韓国人男性2人と、さっき会った日本人Aと大所帯。安定のメニューの豊富さと味で嬉しい。でも。デザートはブルゴスの方が良かったな。

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何でも割と美味しい。

 お昼の後はYと買い物へ。Yはサッカーユニフォーム、私は肌のクリームを求めてショッピングモールへ。アディダスショップで無事サッカーユニフォームゲット!セールだったし、白地に赤で可愛かったから私も買った。

 Yと一緒にいて思うのは、美意識高いってこと。カミーノ中も顔のパック2種類、ヘアパック持ってきてるし、ヨーロッパのメイクブランドもよく知ってて、一緒にいると勉強になる。私が買いたい肌のクリームも、Yから借りて良かったもので、フランスのメーカーのビオデルマの塗るマスク。スペインは隣なのに中々売ってない〜。街なかのかなり品揃えのいい化粧品屋さんにもなかった。

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これだけ揃ってるのにMaskが無い。

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日本でも人気無さそう。ベルリンで発見して購入(18.9€)

 買い物の後は一人で観光へ。ここレオンとこの先の町アストルガには、スペインが誇る天才建築家ガウディの作品がある。レオンの建物は現在は銀行として使われているものの、一部が博物館として見学できる。

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“Casa de Botines(ボティネスの家)”

 ガウディは大好きだけど、サクラダファミリア、カサミラ等一通り代表的な建築物を見ているので、規模の小さいここには期待しすぎないようにして入る。でも、規模は小さいもののステンドグラスが独創的でとにかく可愛かった!

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お気に入り①魚のうろこみたいなの

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お気に入り②カラフルなマーブル模様と青

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お気に入り③色と線のバランスが好き

 地下はスペインの画家ゴヤのスケッチが展示してあって面白かった。

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“No te escaparas(あなたは逃げ出したい)”

 お隣の宮殿もちょっと覗く。

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昔の図鑑みたいなの見るの好き。

 適当にぷらぷらしててたらいい感じの食材屋さんがあったので入る。カミーノ中は、可愛いものに沢山会うのに、迂闊に買い物できないので(重たくなる)、可愛い食べ物を買うことで欲求を満たしがち。

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布に入った食べ物って無条件に可愛い。

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大好きなピメントの何かを購入。

 夜ご飯を食べようとYに連絡すると、日本人ぽくないRと世界一周ガールAとバルにいるとのことで合流。ここレオンは、お酒を一杯頼むと一品付いてくる、タパスの聖地!しかもワインも一杯2€もしない!素晴らしい...!個性的なドイツ人のベンが合流したりしながら、楽しい夜は過ぎるのも早くて、もう22時近く。街はまだまだ賑わってて、その音がベッドに居ても聞こえたので、ここレオンでは門限のないホテルに泊まるのがオススめかも?あと2、3件行きたかった〜

ムニンシパル 5€ ★★ 立地よし 多分Wifi無かった スタッフが親切 大部屋にベッドがずらっとあるザ・ムニンシパル 朝食付き 門限が22時

 










 

 



 

     



カミーノ19日目(El Burgo Ranero→Villarente 24.6km)

8月13日

 Yと一緒に出発。昨日はこの町はお祭りだったみたいで、まだ続いてる。スペインのお祭りが長いのは一度見て知ってるけど、こんな小さな村のお祭りも朝まで続くことにびっくりした。

 地図で現在地を確認すると半分を過ぎたことがはっきり分かって、ちょっと寂しくなる。

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 1時間ほど歩くと、左手にヘリコプター用?の空港があった。

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 3人組とも会って、何にも無い道をひたすら歩く。レディゴー♪と歌ってたらレディエゴスに到着。特徴的な外見のお店を発見。Yは前回のカミーノでこの町に滞在し、このバルに飲みに行ったけど面白かったとのこと。お昼は空いてなかったので素通り。

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カミーノ映画“星の旅人たち”にも一瞬登場するバル。

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横の壁も落書きだらけ。

 スペイン(の、カミーノで歩く場所)は大きい犬が割と繋がれてなくてうろうろしてることがあって、犬好きとしては楽しいけど、犬嫌いだとちょっと怖いかも。一緒に歩いてたYも日本人大学生Tも犬好きなので、走ってきた犬とちょっと遊ぶ。

 お昼前にマンシージャ・デ・ラス・ムラスの町に到着。人口1600人の町だけど美味しそうな店がちらほら。GoogleMapで目星をつけていくと、大正解⭐︎可愛らしい店内に内臓系の煮込みが沢山で、リーズナブル。

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全部お肉!多分全種類食べた。

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内臓とロゼとパンとポテチ〜最高〜!

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やたら可愛い店内。

 ここから今日のゴールまではたった5km。チュッパチャプスを舐めながら余裕で歩く。が、お昼が美味しくてワインを2杯飲んでしまった+めちゃくちゃ照りつける太陽で、かなりきつい...いつの間にか3人組の姿は見えなくなって、Yとぜぃぜぃ言いながら歩く。14時半の太陽はめちゃくちゃ元気。残り1km地点に屋根付きの自動販売機コーナーがあって、迷わず入る。Yと、(ここに休憩コーナーを作ってくれて)グラシアスって言いながら、冷たいカフェオレを飲んで...30分ほど休憩。

 重い腰を上げて歩いていくと、今日の目的地ビジャレンテの手前に川があって涼しい気分になる。後で泳ぎたいな。

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かっこいいカミーノアート。

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側面は次の大都市レオンまでの地図。可愛い!!!!!

 3人組とも合流し、目についたアルベルゲに宿泊。ベッドが自由だったので、4人部屋にYと入る。シャワーを浴びて服を来てドアを出ると男性がいて、彼が凄くびっくりして謝られた。シャワー&トイレの配置が変なの!気にしないで!って言っても何度も謝られた。彼は昨日道で初めて会った南アフリカ人のショーンで、見た目はいかついけど明るくて凄くいい人。いつも彼女のスペイン人女性と一緒で、この二人は、多分今回のカミーノで出会って付き合ってる。

 今日の部屋は私とYとショーンと彼女。体がだるいので昼寝しようと、寝袋とシーツに虫除けスプレー(服や寝袋用)をかけてたら、ショーンの彼女に、訝しげな顔で見られた。これはドイツで買ったスプレーで、服やシーツ用なんだよ〜って言っても信じてくれない。ショーンが、スプレーを手にとって、ほんとだ〜便利だね〜って言ってくれてなんとか納得。この女性は性格が変わってて、ちょっとアジア人差別的で、最後まで仲良くなれず、ショーンと彼女がどう付き合ったのか謎だった。

 しばらく寝るとスッキリした気分で、まだまだ明るくて暑かったのでYを誘って川に泳ぎに行くことに。日本人大学生Tと韓国人大学生Yも一緒に4人で川に行った。水着は私一人だけなので一人で水に入って、ちょっとぴちゃぴちゃして満足。暑いけど川は冷たかった〜。地元の子供たちは平気で泳いでた。

 今日の宿はキッチンが無いので外にご飯を食べに行く。この町は小さくて、夜ご飯を食べれそうな店は巡礼路沿いに2、3軒あるだけみたい。あまり期待せずに行く。外のテーブル席に座ってパエリヤ等を注文。まだ明るいし風もあって外の席が気持ちいい。

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スペインではアクエリアスが人気。

 

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チキンのパエリア。

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海鮮のパエリア。

 

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パエリア風パスタ?一応パエリアのメニューにあった。

 パエリアって、美味しいけど、どこで食べても一緒の味だな〜って感想。大人数で食べるには無難でいいんだけど。多分、私は美味しいパエリアを食べたことが無いんだと思う。スペイン東部バレンシア地方の料理だから、そっちには本物があるんだろうな。

 そして、別に頼んだタコのマリネが、すっごく美味しかった!盛り上がるほどでは無いけど美味しくて箸が進むから、すぐ無くなって、二皿目もすぐ無くなった。

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カミーノで食べた美味しいものトップ5に入る!

 朝から運動して、昼寝して、夜の9時でもまだ明るくて、外で美味しいご飯をワインと食べる。あ〜幸せ。宿に帰って就寝。

 

El Delfin Verde  5€ ★★  Wifiは共有スペース(屋外)のみ  ベッドは早いもの勝ち  キッチン無し

Restaurante La Curiosa 内蔵のタパスが絶品&リーズナブル

Bar Cordoba タコのマリネが美味しかった 


 

 



  



カミーノ18日目(Terradillos de los Templarios→El Burgo Ranero 31.3km)

8月12日

 5時半に一人で出発。何故かというと、6km先の村にいいレストランがあるみたいで、そこで朝ごはんを食べたいから!

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夜明け前。

 まだまだ真っ暗で、すごく怖いけど、月と星が綺麗で、流れ星がたくさん見える。一つ目の村を過ぎて次の村へ。

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Moratinosで見つけた矢印。

 確信は無いけどこっちかなって考えてたら人が来たから安心して進む。360°夜明けの空が見れて綺麗。ただ、しばらく矢印が無いなって思って、段々、迷ったかなって思い始めた。

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迷ったって気づく前に撮ったひまわりの写真。

 7時過ぎ。道が無くなって、確実に迷ったなって気づく。前の方の人たちも迷ったことは気づいて、そのまま進んでるみたい。もう結構歩いたから、この何も無い道を戻るのは嫌だもんなあ〜私も進もう。前の人たちは歩くの早くてもう姿が見えなくなった。一人になるとちょっと不安。後ろから、女性が二人歩いて来たから迷っちゃったねえ〜って話しながら歩く。GoogleMapで見ると、大きく左に外れてしまっていて、巡礼路に戻るには右に進まなきゃいけないみたい。左の方に町が見えて来て、彼女たちはそっちに向かって歩いて行くけど、自分(とGoogleMap)を信じて一人右に進む。
 GoogleMapで方向は分かるけど、問題は、地図上にいくつか川があること。渡れなかったら一人引き返さなくちゃいけないと思うと憂鬱。そして、しばらくみんなに会えないなって思うと悲しい。そして、地図上で川になっている場所に着いた。水は流れて無くて、幅1m深さ50cmくらい凹んでて、頑張れば渡れそう。ただ、もしも何か失敗して動けなくなったら、多分誰にも発見されなくて、もしかしたら死ぬかもしれないって本気で怖くなった。リュックの中の水と食料を確認。急に心臓がばくばくなって、誰か来ないかな...って考えてたら、足元に兎がいて、なんか笑えた。

 来た道の方を向いて考えてると、さっき左に行った女性二人が歩いてくるのが見えた。彼女たちも、右に進むべきと考え直したみたい。人と一緒だと心強くて、一緒に川を渡る。二人ともイタリア人で、二人のうちの一人、フェデリカは逞しく道を進んで行くので後に続く。途中、もう一人のイタリア人おばさまが目を負傷したりしながらも、道なき道を歩いて、3、4つ川を渡って、やっと道に出られたときは嬉かった〜!

 携帯を見ると韓国人ナースYから、ここにいるよ〜って写真が来てて、そこはまさに私が行きたかったカフェで、私のいる場所のすぐ近く。走ってカフェに行き、Yと再会し、私の様子で全てを察したYが心配そうに笑って、私はこの2時間のことを話す。今時刻は9時なので、出発して3時間半で6kmしか進んでないことになる。

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草をかき分けて歩いたので、ひっつき虫がいっぱい。

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美味しかった。

 3時間半かけてたどり着いたカフェは、雰囲気も味も良かった。席のすぐそばにピアノが置いてあって、お客さんの一人(巡礼者、白人の男の子)がピアノを弾き始めた。それが凄く上手で、ゆったりとしたいい曲だった。正直に言うと上手い下手はよく分からないけど、凄く魅力的な演奏で、これを聴けたなら、迷ったのも悪くなかったなって思えた。

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  歩き出すとすぐに、次の町サアグーンの看板があった。サアグーンは大きな町(と言っても人口3千人位)なので、ここからが長かった。

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修復中の古い教会の一部。台座に、“フランス人の道の中間地点”と彫ってある。

 サグアーンが見えてからも長い...こういう道には、決まって嫌いなものがある。それは、草むらの、トイレットペーパー!!!我慢できないのは分かるけど、見る人、拾う人のことを考えて欲しい...カミーノで唯一?美しくないもの。2回のカミーノで一度も外でしてないYは特にプンプン言いながら歩く。

 やっと着いたサグアーンは素敵な雰囲気。お店も程よくあるし、美味しそうなバルもちらほら。サグアーンに泊まった3人組に後から聞いたら、夜ご飯はとっても美味しいバルで食べたとのこと。

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カフェで休憩中のアンナ発見。

 カフェで休憩中の、フランス人おばさまアンナを見つけたのでちょっと話す。彼女はいつもゼィゼィ言ってて心配になるけど、荷物を持ってない(次の町まで送るサービスを利用)ので、私たちと大体同じペース。彼女に、ところで何人なのかって聞かれたので、韓国人と日本人だよ〜と答える。すると彼女はああ〜そうなのね〜!なんでいつも英語で話してるかって思ってたのよ〜っだって。私とYはよく一緒にいたから、このことはカミーノ中色んな人に言われた。 

 大きなDia(スーパーマーケット)で買い物して町を出る。しばらくすると分岐点があった。ここで分かれた道は30km先でしか合流しないので、割と重要。

 右の道は元々の巡礼路で、通称ローマの道。30km先の合流地点までは、3km、12km地点の二つしか村が無いので、18km何も無い道を歩くことになる。人も少ないみたいなので、食料を十分用意してたら孤独を楽しむのに魅力的な道。

 私たちは程よく村がある左の道、通称フランス人の道へ進む。特に何も無い直線の道をひたすら進む。暑くて、遠くに町が見えて、蜃気楼...って呟くとYが反応して、韓国語で蜃気楼はシンギロウってことが分かった。

 ベルシアノス・デル・カミーノで休憩。歩いてる時に会ったノルウェー人と一緒に休憩。北欧の言語について聞く。スペイン語とイタリア語はかなり似ていて、お互いに結構話せるから、北欧の言語はどうなのかな〜って思って聞いてみたかった。面白いと思ったことは、

 ①ノルウェイスウェーデンデンマークは似てるけど、フィンランドは全然似ていない

 ②ノルウェー人の彼は、スウェーデン語は70%分かる(書ける?)、デンマーク語は90%分かる(書ける?)

 ③ノルウェー人にとってスウェーデン語、デンマーク語は理解できるけど、逆はそうじゃない

ってこと。一人に聞いただけだし、北欧言語への知識0なので不確かだけどこんな感じ。

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炎天下を歩いた後のアクエリアスとしょっぱいものって最高に美味しい。

 休憩してると日本人っぽい様なぽくない様な人がいたので話すと、数日前に韓国人男性から聞いた日本人大学生だった!名前も聞いていたのでYが◯◯でしょ!って言うと、プライバシー無いな...って呟く。確かに、日本人は珍しいからか、韓国人は日本人の情報をたくさん教えてくれる(100%善意)。ちょっと話して、私とYは次の町へ。

 女二人がずーっと話してると、自然に恋愛の話になる。未婚の私たちの最近の口癖はは、「ドンデ エスタ マイハズバンド ?(私の夫はどこ)?」。

 そうこうしてると今日の目的地、エル・ブルゴ・ラネロに到着。時間が16時ごろだったのでムニンシパルは諦めて道沿いにある、アルベルゲに入る。GoogleMapでは評価4近いので悪く無いはず。でも、入ってみると、この時間なのに私たちが一番のりだし、Wifiありって書いてあるのに聞くと隣のレストランに行けって言うし、部屋も微妙。疲れたしここでいいか、お金も払ったしって思ってると、Yが、ここは何かすごく嫌な感じがするので出たいと言う。私も心地良くは無かったので、お金を返してもらって宿を出る。ここの評価を5にしてる人が何人かいて謎...

 道を進むとムニンシパルがあって、聞くとやっぱり満室。諦めてもうちょっと先の宿へ。もう選択肢が無いし、一軒目より雰囲気は良かったので今日の宿はここに決定。今朝一緒に迷った女性とも再会し、私の下のベッドは親日家のおじさんだった。

 ムニンシパルに宿泊してる3人組と一緒に夜ご飯へ。3人がお昼に行った店が、日本語もあるし、辛ラーメンもあるとのことなので夜も同じ店へ。食べ物も美味しいし、雰囲気もいいし、陽気な店主が営む良いお店で満足。

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日本語メニューは日本人に書いてもらったとのこと。

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昼も夜も辛ラーメン

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鶏とか豚とか。野菜付きで嬉しい。

 ご飯の後はぷらぷら散歩。夕日が綺麗に見える場所でぼーっとして宿に帰って就寝。長い一日でした。

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痒く無いのでベッドバグじゃなくて植物アレルギー?

Hospederia Jacobea El Nogal  ★ 宿全体の雰囲気が暗いため、別の宿に変えた。

Albergue La Laguna 8€  ★ お庭広くていい雰囲気 シャワー共同であまり清潔感無し 口コミには、ベッドバグ貰ったって人が沢山。Yもここでベッドバグ貰ったかも?なのでおすすめしない

La Costa del Adobe おすすめのご飯屋さん!