友人から借りたガダラの豚という本が面白くて、1巻から3巻までさくっと読み終わった。日本とアフリカを舞台に、宗教、インチキ、トリック、呪術をテーマに話が進んでいきとても興味深い。
本に出てくる"キジーツ"は作者の創造?と思ったら、実在する物らしい。検索して出てきた、ケニアのキジーツについての論文を読んでいると、私の知らない世界がまだまだあるんだなぁと思った。
キジーツの典型的な形態はカモシカ類などの動物の角に呪薬(muthea)を詰め込んで固めたものである
〜中略〜
キジーツは一面ではまるで生き物のようで叢林 (kitheka)から家屋敷(musyi)までやって来たり、山羊の血が欲しいと言って泣いたりする
〜中略〜
性の不妊を治療するためのキジーツ,牛泥棒や妖術者(muoi wa mundu muka)を見張り,発見し,懲罰を与えるキジーツ,踊りの競争において相手の集団の踊りを撹乱し困乱に陥し入れるキジーツ(kithitu kya wathi),牛の支払いに関するもめ事などでどちらの主 張が正しいかを判定するキジーツ(kithitu kya kuinga),宿敵や競争相手を打倒するためのウオイのキジーツ(kithitu kya uoi)などがある